立憲・石垣のり子氏、再選確実 「今の政治への悲痛な叫び」実感

2025/07/20 22:13 

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 参院選の宮城選挙区(改選数1)では立憲民主現職の石垣のり子氏(50)が、自民の元県議ら新人6人を破り、再選を確実にした。

 石垣氏は20日午後8時過ぎ、支援者の拍手に迎えられて仙台市内の会場に到着。野党の躍進が伝えられていることについて「自民派閥の裏金事件など、このまま自公政権が続いては国民生活を顧みない、権力の座にあぐらをかいた政治が続くという皆さんの思いがあったと思う。野党に勢いがあったというより自民の失点が大きかった」と語った。選挙戦では「生活の苦しさや今の政治への悲痛な叫び」を感じたといい、「皆さんの暮らしを支え、人権を守り抜くためにこれからの6年間もしっかりと仕事をしていく」と力を込めた。

 元FM局アナウンサーの石垣氏は野党統一候補として出馬した2019年選で、自民現職との約1万票差の接戦を制して初当選した。今回は他党からの推薦は受けなかったものの、国民民主や共産は候補を擁立しなかったことが有利に働いた。公示前から立憲幹部が相次いで宮城入りした。選挙期間中も野田佳彦代表が大票田の仙台市に加え、コメどころである県北部の登米(とめ)市に入り、コメ不足や価格高騰を招いた自民への批判票を取り込んだ。【山中宏之】

毎日新聞

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