<1分で解説>クマ対策で自衛隊派遣 小泉進次郎防衛相の考えは?

2025/11/01 18:31 

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 クマによる人身被害が続く秋田県への陸上自衛隊派遣を巡り、小泉進次郎防衛相は10月31日の記者会見で「自衛隊が協力し得るものから速やかに実行に移す」と述べました。まずはクマ捕獲用の箱わなの輸送などをする方向で調整しているといいます。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「クマ被害が深刻な秋田県への自衛隊派遣」を解説します。

Q 自衛隊はどうやって協力するの?

A クマ対策に伴う派遣は災害派遣の枠組みではなく、自衛隊の「訓練」になる場合に民生協力として自治体から輸送や防疫などの業務を受託できる自衛隊法100条に基づく活動となる見込みです。小泉氏は具体的な派遣時期は明言しませんでした。

Q 自衛隊はクマを銃で駆除するの?

A 防衛省は銃器を使ってクマを駆除することは考えていませんが、クマと遭遇した場合に備えて武器を持つかどうか検討しています。

Q 武器を持つことは普通なの?

A 小泉氏は「(100条を根拠とする)任務の遂行に必要がある場合、武器の携行は排除されないが、一般的には想定し難い」と説明しています。

Q では、自衛隊員の安全はどう守るの?

A 小泉氏は「隊員の命を預かる大臣として『いざ』という時は身を守るための行動をちゅうちょなく取らせたい」とし、地元猟友会の助言を受けながら装備や安全対策を含めた対応を検討していると話しました。

Q 秋田県はいつ支援を頼んだの?

A 10月28日に防衛省に支援を要望しました。それを受け、防衛省が具体的な活動場所や箱わなの輸送要領などを調整しています。30日には陸自秋田駐屯地で、県や地元猟友会と一緒に箱わなを運ぶ訓練などを行いました。

毎日新聞

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