日本保守党代表の百田尚樹参院議員が２日、有本香事務総長らと名古屋駅前（名古屋市中村区）で街頭演説を行った。名古屋は百田氏との確執で先月離党した河村たかし衆院議員の地盤。党側は「この名古屋、東海地域で大きな勢力を作りたい」として次期衆院選での候補者擁立を示唆し、河村氏との対決姿勢を強調した。

　百田氏と河村氏は党運営を巡って関係が悪化。百田氏は９月、河村氏に共同代表の退任と、河村氏が率いる地域政党「減税日本」との特別友党関係の解消を通告した。河村氏は「信頼関係を築くのは不可能」などとして１０月に離党した。

　この日の演説で百田氏は、移民政策の見直しなどを訴え「どうか私たちに力をください」と支持を呼びかけた。さらに有本氏は「これから私たちは名古屋と東海地域、たびたび参りますのでよろしくお願いします」とアピールした。

　演説会場は多くの支持者が集まる一方、「レイシストは帰れ」などの怒号も飛び交うなど一時騒然となった。【式守克史】