少数政党、定数削減の自維合意に反発 「国民の声を切り捨てる改革」

2025/12/01 21:06 

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 自民党と日本維新の会が衆院議員の定数削減を巡り、各会派の議論がまとまらなかった場合に、小選挙区と比例代表合わせて定数を約1割削減するとの条文を盛り込むことで合意したことに、少数政党からは反発が相次いだ。

 共産党の小池晃書記局長は1日の記者会見で、日本の国会議員の定数について「諸外国と比較しても、決して多いわけではない」と指摘。定数削減は「身を切る改革ではなく、国民の声を切り捨てる改革だ」と非難した。

 維新は当初、比例のみ50削減を求めていた。吉村洋文代表が1日に主張した小選挙区25、比例20の削減は、比例削減に反発する野党に配慮したものだが、小池氏は「定数削減すること自体に、道理もなければ必要性もない」とし切り捨てた。

 れいわ新選組の山本太郎代表も会見で「議員定数の削減とは権力の固定化だ。この失われた30年を作り上げてきた者たちが権力をより強化してしまう結果にしかならない」と訴えた。【田中裕之、富美月】

毎日新聞

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