<原発・出口なき迷走>高市首相、歴代首相より遅い福島訪問 問われる復興の本気度
高市早苗首相は2日、就任後初めて福島県を訪れ、東京電力福島第1原発などを視察した。2011年の東日本大震災以降、歴代の首相は就任から間を置かずに福島入りしていたが、高市首相は1カ月半遅れの訪問となった。高市首相は記者団に福島の復興に向け「責任貫徹の思いで取り組む」と強調したが、史上最悪レベルの事故を起こした東電が原発を再稼働させる動きが進み原子力政策が転換点を迎える中、その本気度が問われることになる。
震災以降、首相が就任直後に福島を訪れることは歴代政権の慣例となっていた。野田佳彦首相は11年9月、就任6日後に福島入りした。安倍晋三首相も12年12月、就任3日後に原発を視察し、避難住民らと意見交換を実施。菅義偉、岸田文雄の両首相も政権発足から約10日後に視察した。石破茂首相は就任から2週間後に衆院選の第一声に合わせて福島入りした。ただ原発の視察は就任から約2カ月半後となった。
高市首相の福島入りが遅れた背景には、政権発足直後に、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議への出席やトランプ米大統領の来日など外交日程が立て込んでいたことがあるとみられる。
高市首相は視察直後の取材で「閣僚全員が復興相」と被災地重視を続けることをアピールしたが、政府内からは「首相になれば、福島は真っ先に行くものだ。事故が風化している証左だ」(経済官庁幹部)など、首相の姿勢を疑問視する声も上がる。
福島の原発事故から15年を前に、新潟県知事が東電柏崎刈羽原発の再稼働容認を表明した。これに続き、北海道電力の泊原発3号機の再稼働も、北海道知事が容認する考えを表明しており、今後、全国で原発回帰が加速していく可能性がある。
これまで福島の復興や原発の再稼働は「国が前面に立ち」推進していくとしてきた政府。しかし、依然として国の姿勢には被災地や原発立地地域から疑問の声も上がる。原発事故によって浮き彫りとなったにもかかわらず、置きざりのままとなっている原子力政策の問題点を検証する。
-
自民、定数削減法案要綱を党会合で提示 「乱暴」反発で結論持ち越し
自民党は2日の党会合で、衆院議員定数削減に関する法案の要綱を提示した。定数を現行の465から、1割を目標として420以下に削減すると明記。具体的な削減方法は衆…政 治 6時間前 毎日新聞
-
高市首相、除去土壌処分「段階的に道筋示す」 福島第1原発視察
高市早苗首相は2日、就任後初めて福島県を訪れ、東京電力福島第1原発などを視察した。首相は視察後、記者団に対し、中間貯蔵施設に保管されている除染土の最終処分など…政 治 9時間前 毎日新聞
-
新潟県、原発再稼働巡る予算案を提出 知事「信問う」も可決確実
新潟県の花角英世知事は2日招集の県議会12月定例会に、東京電力柏崎刈羽原発の安全対策や防災対策を県民に周知するための広報費3142万円を計上した2025年度一…政 治 9時間前 毎日新聞
-
千葉・東金市長選 現職の鹿間陸郎氏が出馬表明 3選目指す
任期満了に伴う千葉県東金市長選(2026年4月12日告示、同19日投開票)に、現職の鹿間陸郎氏(75)が2日、3選を目指し無所属で立候補すると表明した。 鹿…政 治 10時間前 毎日新聞
-
斎藤知事の給与減額 兵庫県、「管理責任」明記の修正案を提案
斎藤元彦・兵庫県知事の給与を減額する条例改正案について、県は2日、修正案を県議会に提案した。斎藤氏の疑惑を告発した元県幹部(故人)の私的情報が漏えいした問題を…政 治 10時間前 毎日新聞













