７月の参院選で公務員の地位を利用して特定候補への投票を依頼したとして、島田区検は１１月２８日、公職選挙法違反（公務員の地位利用）の罪で、静岡県島田市立看護専門学校の５０代女性職員を略式起訴した。島田簡裁は１２月５日、罰金３０万円の略式命令を出した。

　起訴状などによると、女性職員は参院選の投開票日を前に、自身が指導する同校の１、２年生計約８０人に対し、日本看護連盟の組織内候補として比例代表に立候補した石田昌宏参院議員の名前を投票用紙に書くよう依頼した。石田氏は当選した。

　石田氏への投票呼びかけを巡っては、公立藤田総合病院（福島県国見町）の看護部長も同罪で略式起訴され、１０月に罰金２０万円の略式命令を受けた。【藤渕志保】