台風10号、各地で厳戒態勢 「計画運休」「運転取りやめ」「臨時休業」も

2019/08/14 20:34 

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 大型の台風10号の上陸に備え、14日は各地で警戒態勢が取られた。山陽新幹線の新大阪―小倉間では15日の始発から運転を見合わせる「計画運休」が終日実施されることになり、お盆休みのUターンラッシュを直撃。夏のイベントが中止になったほか、休業を決めたデパートもあり、影響が広がっている。

 ■鉄道・バス

 JR新大阪駅(大阪市)は14日午後、帰宅を急ぐ家族連れや観光客らでごった返した。新幹線のホームでは、自由席を求める人たちが列を作り、汗を拭いながら、蒸し暑さでぐったりとした様子。東京都新宿区のフリーター、井上舞香さん(30)は、法事のため14日始発の新幹線で東京から大阪府枚方市の親戚宅を訪れていたといい、「1泊して家族と買い物をする予定だったが、心配なので急きょ帰ることにした。残念です」と話した。

 博多駅(福岡市)でも新幹線のチケットを求める人たちで長蛇の列ができた。京都市の会社員、秋葉秀司さん(69)は妻の実家がある長崎県対馬市に6年ぶりに帰省していたといい、「孫娘と海水浴を楽しんで15日に戻る予定だった。もう少しゆっくりできればよかった」と苦笑いした。

 JR各社は在来線でも15日に「計画運休」を実施。岡山、広島、山口の中国地方3県と四国4県では、いずれも全線で終日運転を見合わせる。東海道・山陽線の大阪―上郡間でも午前中から順次運休するなど京阪神地区でも一部区間に影響が及ぶ。大阪・京都発着の特急「サンダーバード」「スーパーはくと」など一部の特急列車も運転を取りやめる。

 高速バスを運行する各社も、四国、中国地方の発着便を中心に15日の運休を決めた。西日本ジェイアールバスでは共同運行便を含め高松―大阪線、鳥取―京都線などで全便の運転を取りやめる。

 ■関空

 第5管区海上保安本部は14日午後3時から、関西国際空港から3カイリ(約5・5キロ)の海域で船舶の航行を禁止した。関空では昨年9月、台風の影響でタンカーが連絡橋に衝突。暴風が予想される際、関空周辺の船舶航行を制限する新たな規制が1月に設けられ、初の適用例となった。

 関空を運営する関西エアポートの14日午後10時現在のまとめでは、全日空や格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションなど関空発着の国内線と国際線計97便が15日の欠航を決めた。

 ■イベントも中止に

 徳島市で12日から4日間の日程で開催されている阿波踊りは、14、15両日の公演を中止とした。阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催中の第101回全国高校野球選手権大会は、15日に予定されていた3回戦4試合を16日に順延する。

 兵庫県内では、阪神百貨店あまがさき阪神▽同阪神・御影▽大丸神戸店▽同須磨店▽同芦屋店▽そごう神戸店――の6店舗が15日の臨時休業を決めた。【芝村侑美、高橋昌紀、杉山雄飛】

毎日新聞

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