戦没者追悼式、正午前に開始へ 天皇陛下が即位後初参列 遺族は世代交代

2019/08/15 10:23 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 74回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれる。天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相、戦没者遺族ら約7000人が参列し、日中戦争と第二次世界大戦で犠牲になった約310万人を悼む。式典では、5月の即位後初めての参列となる天皇陛下がおことばを述べられ、安倍首相が式辞で平和への取り組みと戦争を繰り返さない決意を訴える。

 過去の植民地支配の歴史を乗り越え、交流を通じた新しい日韓関係を構築しようと誓った1998年の日韓共同宣言から20年余が過ぎた。しかし、レーダー照射や元徴用工問題、さらに両国の輸出規制強化で、日韓の政治状況はかつてないほどに冷え込んでいる。対立が深まる中での追悼式になった。

 式典は正午前に始まり、安倍首相の式辞の後、正午の時報を合図に参列者全員で1分間の黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈る。天皇陛下のおことばに続いて、衆参両院議長や最高裁長官が追悼の辞を述べる。遺族代表の追悼の辞は、父をニューギニア島で亡くした横浜市の森本浩吉さん(77)が述べる。

 厚生労働省によると、参列予定の遺族は4~97歳の5391人。戦没者の子どもが2751人(51%)で、2001年から19年連続で過半数を占めた。一方、平成が始まった89年は3269人と約半数に上った戦没者の妻は5人(0・1%)と過去最少を更新。同年の参列者で戦後生まれは45人だったが、今年は過去最多の1650人で初めて3割を超えた。令和初の追悼式は、遺族の世代交代が進んでいることを印象付けた。

 追悼される戦没者は、37年に始まった日中戦争と、その後の第二次世界大戦で犠牲になった軍人と軍属など合わせて約230万人と、民間人約80万人。【酒井雅浩】

毎日新聞

社会

社会一覧>

写真ニュース