性的動画を拡散 高校の元同級生らに賠償命令 名古屋地裁判決

2020/03/26 08:49 

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 元交際相手との性行為動画を無料通信アプリ「LINE(ライン)」で拡散させられたとして、愛知県内の10代の少女と母親が、同じ高校に通っていた元同級生の女性3人とその保護者5人に計約630万円の損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁の鈴木尚久裁判長は25日、元同級生3人と保護者2人に計27万5000円の支払いを命じた。【川瀬慎一朗】

 判決は、元同級生らについて「プライバシー権を侵害し、責任を負う」と判断。拡散を知っていた夫婦2人についても「データを削除させるなど子供を監督する義務があった」と責任を認めた。知らなかったほかの保護者には「注意する義務が生じていない」とした。

 判決によると、少女の元交際相手が2016年3月、友人にラインで問題の動画を送った。友人は少女と同じ高校生に通っており、その後次々と校内で動画が拡散。少女は拡散を苦に4カ月後、転校した。

 元交際相手も含め、拡散させた7人が児童買春などの非行内容で名古屋家裁に送致されたが、不処分となった。元交際相手を含む4人とは示談が成立。対応が不誠実だったとして示談が成立しなかった元同級生3人とその保護者を提訴した。

 少女側の代理人の多田元弁護士は「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)によるいじめの深刻さ、怖さを、学校や家庭で子どもに教えるべきで、社会的にも認識されるべきだ」と話した。

毎日新聞

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