テレワーク、困った社員は「ウェブ会議の沈黙マン」 民間調査

2021/05/05 13:00 

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴って各企業がテレワークの導入を進める中、ウェブ会議の利用者の間では「リアル」の会議とは異なる悩みが広がっている。ウェブ会議で周囲を困らせる人々とは――。思い当たる節がある人は注意が必要だ。

 メールと関連セキュリティー製品・サービスを開発・販売するクオリティア(本社・東京都)が4月6、7両日、全国の20~59歳の会社員や公務員、団体職員1000人を対象にインターネット調査を実施した。

 仕事でウェブ会議を利用している人に「困った社員」を複数回答で尋ねたところ、トップとなったのは「ウェブ会議で一切発言しない沈黙マン」の15%。リアルの会議でも発言しない人はいるが、沈黙が生じやすいウェブ会議ではより困った存在となるようだ。

 次いで「周囲がうるさい雑音マン」が13%。以下、「発言が重なる被(かぶ)せマン」8%▽「キーボード音がうるさいカタカタマン」「しょっちゅう固まるフリーズマン」「ミュートに気づかず話し続ける口パクマン」各7%――と続いた。これらは気を付ければ改善されそうだ。しかし、「誰にも話させない演説マン」6%▽「ド派手な背景の目立ちたがりマン」「困るとフリーズのふりをするパントマイムマン」各5%――は、周囲に迷惑をかけている可能性が高いとみられる。

 一方、仕事でチャットを使う人に困った社員を複数回答で尋ねると、多かったのは「既読なのに返事をしない既読スルーマン」と「チャットなのに長文を送ってくる長文マン」の共に13%。「すぐの返信を求めてくる即レス要求マン」が8%で続き、「言いたいことだけ言って去っていく自己中マン」「書きかけの文章を送ってくる誤送信マン」「妙にフレンドリーな馴(な)れ馴れしいマン」「チャットなのに『お疲れ様です』から始めるメールマナーマン」が各7%だった。

 仕事で使っているコミュニケーションツール(複数回答)は、電話82%▽メール76%▽ウェブ会議37%▽チャット20%――の順。このうちテレワークをする人では、利用するツールはメールが93%と逆転し、電話83%▽ウェブ会議76%▽チャット44%――と続いた。

 コミュニケーションツールを利用する際に困る点(複数回答)は、「メールの処理に時間がかかる」15%、「メールがうまく書けない」12%の順で、メールによる文章でのやり取りに手間取るようだ。次いで、「ウェブ会議で相手の反応が読みづらい」が10%だった。

 テレワークをする人に限ると、「メールの処理に時間がかかる」と「ウェブ会議で相手の反応が読みづらい」が同率1位で21%。「ウェブ会議で発言タイミングがつかめない」「ウェブ会議で相手の声が聞きづらい」が各19%で続き、ウェブ会議での対応にまだ戸惑いがある様子がうかがえた。

 新型コロナの感染拡大に伴い、政府は5月11日を期限として、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県を対象に3回目の緊急事態宣言を発令。テレワークの活用や大型連休中の休暇取得で、出勤者の7割削減を目指している。政府は約900の経済団体を通じて、テレワークや時差出勤など「密」回避の徹底も求めている。ウェブ会議の環境改善も目標達成のカギになりそうだ。【田所柳子】

毎日新聞

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