奈良で別居親子の面会支援 「なら笑の会」発足、元裁判官ら

2021/05/05 13:15 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 離婚などで別居する親子が定期的に会う「面会交流」を支援しようと、元調停委員や弁護士、元保育士など、さまざまな職業のボランティア20人が任意団体「なら笑(えみ)の会」を奈良市で設立した。両親が離婚や、離婚を前提とした別居をした場合、子どもが離れて暮らす親と安心して面会し、親の愛情を身近に感じられるよう支援するのが狙い。同種の団体は大阪や京都など全国に50以上あるが、奈良県内では初めて。【林みづき】

 家裁や地裁で裁判官を務め、県外の団体を支援してきた同会の山口芳子理事長(68)によると、夫婦の不和やDV(配偶者間暴力)など別離に至る事情から、親が自分たちだけで子どもと面会するのは難しいという。

 しかし、山口理事長は「2年ほど支援を続けると、親が自分たちで面会交流ができるようになるケースが5、6割あった」と分析。また、親と触れ合うことで「子どもにも自信がつくなど、前向きな変化が見られる」と説く。さらに、長期的に子どもの成長を見守っていくうえでも、親同士が面会交流などの「共同養育」ができる環境づくりは欠かせないという。

 県外での支援を通じて県内でも同種団体の必要性を感じ、設立に尽力した山口理事長は「子どもの健やかな成長を願い、親子が新しい関係を築けるよう支援していきたい」と話している。

 具体的な面会交流の方法は、同会が親と事前面接したうえ、東大寺二月堂参籠(さんろう)所などで行う予定。

 相談は火、金曜の正午~午後4時に同会(080・9471・7227)。活動資金の寄付も募っており、申し込みは同会メール(nara.eminokai.shien@gmail.com)まで。

毎日新聞

社会

社会一覧>