火災の旦過市場、1カ月ぶりに全面解除 復旧に向け一歩踏み出す

2022/05/14 11:39 

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 4月19日未明に起きた火災に伴い続いていた、旦過(たんが)市場(北九州市小倉北区)のメインストリート「アーケード通り」の立ち入り規制が14日、約1カ月ぶりに全面解除された。焼け跡にはがれきが残るが「北九州の台所」の復旧に向けて一歩踏み出した。

 アーケード通りは全長約180メートルで、市場を南北に貫く。隣接する「新旦過横丁」を中心に43店舗が焼けた火災後は、市場一帯で立ち入りが規制された。4月21日以降、火の手が回らなかった市場南側から段階的に解除され、多くの店舗が営業を再開した。

 一方、激しく燃えた新旦過横丁に隣接する市場北側の約60メートルの区間は、がれきが崩落する恐れがあったため規制が続いた。市は焼けた店舗の前に高さ約2メートルの鉄板の仮囲いを設置。歩行者の安全が確保されたとして、南側約40メートルの区間の規制を5月9日に解除し、残りは約20メートルとなっていた。

 午前9時過ぎに作業員が通行止めの柵を撤去すると、買い物客らが小文字通りに面した北側入り口から市場に入っていった。北側入り口の生花店「花処ぱれっと」は火災後、アーケード通りの外で販売していたが、本来の場所での営業を再開。店主の女性は「被災した店舗側を向いて営業するのもつらく、さみしいが、ちょっと前進」と話した。 

 近くで飲食店を営む男性(95)は「これまで遠回りをしていたので(規制が解除されて)よかった。北九州の心臓部のようなところが再建の一歩を踏み出してくれてうれしい」と喜び、なじみの店で漬物を購入していた。【成松秋穂】

毎日新聞

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