匂い立つ京都の春 「北野をどり」20日から、4年ぶり通常開催

2023/03/19 19:20 

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 京都市上京区の上七軒歌舞練場で、20日から舞踊公演「北野をどり」が始まる。京都の花街で恒例の春舞台では最も早い開幕で、通常開催は4年ぶり。19日は住民や支援者を招いた前夜祭があった。

 新型コロナ禍で2020、21年と中止され、22年は異例の10月開催となった。半年前のフィナーレは紅葉を背景に舞う演出だったが、今回は満開の桜の中に芸舞妓(げいまいこ)15人が扇を手に登場し、春が匂い立つよう。客席に手ぬぐいをまく趣向でも観客を沸かせた。

 第1部の舞踊劇「夢のうつし絵」に続き、第2部は「ちゃっきり節」など民謡に合わせて時に軽快に、時にしっとりと舞った。来場した女性(70)は「北野をどりがないと春が来ない」と話した。

 4月2日まで。午後2時、同4時半開演。6000円。茶席も復活し、茶席券付きは7000円。上七軒歌舞練場(075・461・0148)。【南陽子】

毎日新聞

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