ミャンマーの国境地帯で日本人を含む外国人が特殊詐欺などに加担させられている問題で、坂井学国家公安委員長は２７日の定例記者会見で「現地の捜査当局との協力・連携を強化し、特殊詐欺の海外拠点の摘発に向けた捜査を推進する」と述べた。

　坂井氏はミャンマーとタイの国境地域について「大規模な詐欺拠点があり、日本への詐欺も行われているとみている」と指摘。拠点での日本人の拘束状況に関しても現地当局と情報交換を進め、日本人が保護された場合は「迅速に聴取を行うなど適切に対応するよう警察を指導したい」と述べた。

　タイ当局などによって外国人が救出されていることについては「国際的な連携により、ミャンマーで大規模な取り締まりが行われている」とした。【山崎征克】