オンラインカジノ利用者、6割が依存症を自覚 4割が借金経験

2025/03/13 10:04 

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 警察庁の実態調査では、オンラインカジノの利用は20~30代の男性が多く、ギャンブル依存症の自覚がある人は6割に上った。

 経験者500人のうち、男性は67・6%、女性は32・4%。年代別では、20代が30・0%、30代が28・8%と多く、40代は22・4%、50代は7・8%、10代は3・6%だった。

 市場規模でみると、約1兆2423億円のうち、30代が37・1%で最も多く、20代の36・8%が続き、合わせて7割を超えた。

 初めてオンラインカジノをしたのは20代が4割を占め、プレー年数は「1年以上2年未満」が3割で最も多かった。プレー頻度は「週に1回程度」が34・8%で、「ほぼ毎日」も13・8%あった。

 始めたきっかけは「ギャンブルが好き」が35・0%、「カジノに興味があった」が30・0%、「友人らに誘われた」が25・2%だった。年代別では、10代は「友人らとの話題作り」が38・9%、「有名人・インフルエンサーがプレーしているのを見た」が22・2%だった。

 プレーする理由は、「ギャンブル好き」と「気分転換・ストレス解消」がともに33・4%で最多。10代は「暇つぶし」が3割あった。

 入金方法はクレジットカードが55・4%を占めた。1日の最高の負け額は、1万~3万円が15・8%と最多。10万円以上は14・4%だった。

 ギャンブル依存症について、「そう思う」と「少しそう思う」との回答は59・6%に上った。オンラインカジノをきっかけに消費者金融や家族、友人に借金をした経験があるのは46・2%。うち10代は61・1%が借金していた。【山崎征克】

毎日新聞

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