事故多発の皿倉山スライダーが再開 市職員を配置 北九州

2025/07/20 10:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 北九州市は19日、重傷者が相次ぎ6月から利用停止としていた八幡東区の皿倉山(622メートル)の山頂付近のロングスライダーを再開した。利用者を対象年齢の6~12歳に限定し、市職員が「滑り台サポーター」として訪れた子どもたちに正しい滑り方を教えるようにした。

 利用できるのはサポーターが常駐する午前10時~午後6時。再開にあたり、市はサポーター配置のほか、イラストを使って正しい滑り方などを分かりやすく説明する看板を新設。注意喚起のアナウンスが流れるスピーカーも設置した。

 このスライダーではこれまで2人の骨折が確認された他、8人について骨折などの情報が寄せられている。市は、対象年齢者のけが人がいないことなどから条件付きの再開に踏み切った。一方、市議会の3会派が根本的な原因究明が必要として再開に慎重な判断を求める申し入れをしていた。市河川公園部の竹島久美部長は「正しく使えば安全に利用できる施設だと広く発信したい」と述べた。

 また、対象年齢外は利用の是非も含め、他都市の事例を調査するなどして決めるという。【山下智恵】

毎日新聞

社会

社会一覧>