ジオラマに「貫通石」も 山陽新幹線50年展、県立山口博物館で開催

2025/07/20 14:00 

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 山陽新幹線全線開業50年を記念した「山陽新幹線50年展」(毎日新聞社など後援)が山口市春日町の県立山口博物館で開かれている。新幹線の歴史や車両についてパネルやさまざまな展示品161点とともに解説するほか、鉄道模型・Nゲージのジオラマ操作体験もあり、夏休みに入った子供たちの人気を呼んでいる。

 山陽新幹線は1972年3月15日に新大阪―岡山間が、1975年3月10日に新大阪―博多間の全線554キロが開通し、東海道新幹線と合わせて東京と九州が新幹線でつながった。

 会場では岡山開業時、博多開業時に当時の国鉄が作ったポスターや記念乗車券のほか、初代0系の速度計や、0系、100系、700系の座席などを展示。73年5月の新関門トンネル貫通時に採取した「貫通石」もある。

 また「50年展」で映写するために運転台から撮影された新大阪―博多南間の映像を21分にまとめた動画を楽しめるコーナーもある。

 パネル展示では0系から現在のN700系までの6タイプの車両が登場した年と営業最高速度、新大阪―博多間の所要時間を一覧表にしているほか、かつて走っていた食堂車や2階建て車両についても解説している。

 鉄道模型の操作体験は100円で実物と同じ16両編成の新幹線を5分間楽しめ、子供たちが目を輝かせていた。

 8月31日まで。月、火曜休館。一般1000円、学生と70歳以上650円、18歳以下無料。【三森輝久】

毎日新聞

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