クマ被害、自衛隊の後方支援が5市村に拡大 秋田

2025/11/12 19:51 

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 クマによる人身被害が相次ぐ秋田県で被害防止のための後方支援活動を続ける陸上自衛隊は、12日から新たに湯沢市、横手市、東成瀬村で捕獲用の箱わなの運搬を始めた。鹿角(かづの)市と北秋田市を含め、部隊派遣先の自治体は5市村に広がった。

 陸自は5日に秋田県と協定を結び、秋田駐屯地を拠点とする第21普通科連隊の隊員たちが同日から鹿角市、11日からは北秋田市に展開。地元猟友会のメンバーとともに行動し、重さ200キロとされる箱わな計14基を運搬したほか、駆除されたクマ3頭を埋設地まで輸送した。

 12日には初めて重機を使用し、クマを埋めるための穴を掘った。

 県によると、今年度のクマによる人身被害は58件、66人に上る(10日午後6時現在)。

 陸自の部隊派遣に向けた調整は、大館市や八峰町でも進められている。【松浦吉剛】

毎日新聞

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