北海道帯広市の「おびひろ動物園」の冬季営業が６日始まり、珍しいガラス張りの屋内展示室を備えた新キリン館が一般公開された。すぐ目の前で餌を食べるアミメキリンの姿に子供たちが「大きいね！」などと歓声を上げた。

　同園はアミメキリン３頭を飼育。新キリン館は２０２４年８月に完成したが、警戒心の強いキリンを旧獣舎から移すのに１年余を費やした。

　１階と２階に観覧スペースがあり、特に２階はキリンと同じ目線で観察できるのが特徴だ。この日は体高約５メートルのメープル（雄１１歳）が長い首を伸ばして餌を食べる様子などがガラス越しに見られた。飼育員の片桐奈月さん（３８）は「神経質で臆病なので新館に慣れるまで大変だった。キリン本来の姿を近くで見てほしい」と話した。【鈴木斉】