小中学校ALT2倍以上に 愛媛・今治、フィリピンのラプラプ市と協定

2025/12/09 16:45 

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 愛媛県今治市は、フィリピン・セブ州のラプラプ市と国際交流協定を結んだ。人口約50万人の同市は、海洋観光や製造業などの経済拠点都市。フィリピンは英語が公用語で、同市との交流の一環として、今治市内の小中学校でのALT(外国語指導助手)を現在の17人から2026年度に40人とし、児童・生徒が英語に触れる機会を日常化させる考えだ。

 今治市教委は「教科書に沿った学習だけでなく、生きた英語と触れ合う実践的な学習機会を増やすことが必要」として、教科担任とALTの連携を掲げる。新たに同市独自の任用でラプラプ市から30人を迎え入れ、今治市内の40小中学校での実践学習に役立てる。

 26年度に40人となる同市のALTは、出身国別では、フィリピン36人▽米国3人▽カナダ1人。市教委は「担当教員との打ち合わせや教材準備を十分に行える体制となり、きめ細かなチームティーチングが可能になる」と説明。学校に加え、地域の保育所・認定こども園への訪問回数も増やすことにしている。

 モチベーションを高めようと、同市教委は小中学生を対象に英語検定3級以上の受験料を25年度から全額補助しており、既に400人以上が利用した。中学3年時の英検3級取得率を24年度の約45%から、27年度には60%以上に引き上げることを目指している。【松倉展人】

毎日新聞

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