思わぬ荒天で好カード中止 13日は開始時刻変更など柔軟な対応に期待

2019/10/10 19:10 

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 日本が優勝候補のアイルランドを破り、182万枚のチケットが完売しつつあるラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会。注目度が高まる中、思わぬ逆風が吹いた。

 日本に接近する台風19号の影響で、12日に予定した2試合が中止となった。国際統括団体ワールドラグビー(WR)のアラン・ギルピン最高執行責任者は「(開幕からの)3週間を振り返ると、日本で開催したことで素晴らしい大会になっている。我々はリスクがあることは分かっていた」と強調しつつ、「大変な大きさの台風がシーズン終わりに来るのはまれだと聞く」と無念の思いをにじませた。

 ラグビーは消耗の激しいスポーツで疲労回復に時間を要するため、W杯は大会期間が44日間と夏季五輪やサッカーW杯より長い。それでも1次リーグ40試合と決勝トーナメント8試合を消化するため、日程に余裕はない。

 関係者によると、別会場に移しての代替開催や無観客での実施なども選択肢に挙がったが、選手の移動手段が確保できなくなるリスクが高く、大会規定に沿って中止という結論に至った。

 試合中止に伴う主催者の経済的損失は保険により、一定程度カバーされるという。しかし、イングランドとフランスの優勝候補対決、史上最強のニュージーランドと地力のあるイタリアの好カードを心待ちにしていたファンの無念の思いは、察するにあまりある。

 台風の余波が懸念される13日は、日本が決勝トーナメント進出を懸けてスコットランドに挑む大一番を含め、4試合が予定されている。観客、関係者の安全を最優先したうえで、開始時刻を変更するなどの柔軟な対応が期待される。【大谷津統一】

毎日新聞

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