体操男子 東京五輪への課題は技の「美しさ」

2019/10/10 21:33 

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 体操の世界選手権は第6日の9日、ドイツ・シュツットガルトで行われた男子団体総合決勝で、日本は6種目合計258・159点で2大会連続の銅メダルを獲得した。ロシアが261・726点で旧ソ連時代の1991年大会以来の優勝。連覇を狙った中国は260・729点で2位だった。

 谷川翔(順大)、谷川航、萱和磨(ともにセントラルスポーツ)、橋本大輝(千葉・市船橋高)、神本雄也(コナミスポーツ)の5人で臨んだ日本。うち3人が初代表とフレッシュな顔ぶれだったが、前回と同じ3位に入った。水鳥寿思監督は「希望は感じられた。昨年よりもかなり成長した」と収穫を口にした。

 跳馬で左脚を痛め、予選3種目で大きなミスが出た谷川翔。「ここでできなければ、東京(五輪)も駄目だ」と気持ちを奮い立たせ、丁寧な演技であん馬と床運動で予選より得点を上積みした。兄の航も、左足首痛で予選を回避した跳馬で大技「ブラニク」を成功させた。また、萱が全6種目で安定した演技を見せた。

 内村航平(リンガーハット)や白井健三(日体大大学院)ら2016年リオデジャネイロ五輪男子団体総合金メダルのメンバーは不在だったが、前回大会を制した際の中国の256・634点を上回った。技の難度を示すDスコア(演技価値点)はライバルのロシア、中国と遜色なく、結果的に技の完成度を示すEスコア(実施点)がメダルの色を分ける形となった。

 今季は基礎から徹底的に見直してきたが、昨年のドーハ大会に続いて「美しさ」という課題を突きつけられた。選手の状態が万全ではなかったとはいえ、さらなる技の完成度が求められる。ロシア、中国は予想を上回るペースで力を伸ばしており、谷川翔は「もっと強くならないといけない」と五輪本番に向けて危機感を募らせた。【シュツットガルト円谷美晶】

毎日新聞

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