スポーツドクター200人「無償で」 募集した五輪組織委に批判

2021/05/03 12:33 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が大会期間中、各競技会場の医務室などで対応可能な医師を確保するため、日本スポーツ協会を通じて協会公認のスポーツドクター200人程度を募集していることが3日、関係者への取材で明らかになった。募集案内によると、交通費相当額は支給されるが、謝礼のないボランティア扱いとなっている。

 活動内容は、熱中症の救急対応、体調不良やけがの治療、新型コロナウイルス感染症の疑いがある者への対応と記されている。五輪またはパラリンピック期間のうち、3日程度もしくは5日以上参加し、1シフト当たり9時間程度活動できることが条件で、14日まで募集している。

 スポーツドクターは医師免許取得から4年経過し、日本スポーツ協会による講習を受けた医師が得る資格。選手の健康管理やけがの診断、治療を施すほか、競技会場でチームドクターなどとして支援にあたる。

 大会では当初、約1万人の医療スタッフが見込まれた。政府関係者によると、競技場や選手村などに1日当たり最大で医師約300人、看護師約400人が必要という。組織委は4月、日本看護協会に看護師500人の派遣を要請する文書を送っていたことが明らかになっている。

 ネット交流サービス(SNS)上では、新型コロナの感染再拡大で医療体制が逼迫(ひっぱく)する中、医師を無償で募集することに「医療現場で人も金も不足する中、なぜ無償なのか」「対応が遅すぎる」などと批判の声が上がっている。【岩壁峻】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>