「忍者走り」安藤友香が復活 初の五輪に涙 陸上女子1万メートル

2021/05/03 20:33 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京オリンピック代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権1万メートルは3日、静岡県袋井市の静岡スタジアムであり、女子は2017年世界選手権マラソン代表の安藤友香(27)=ワコール=が31分18秒18で2位に入り、初の五輪代表に決まった。東京五輪参加標準記録(31分25秒00)をクリアし、今大会3位以内の代表決定条件を満たした。(記録は速報値)

 安藤が一時の低迷期を乗り越え、4年ぶりに日本代表の座をつかんだ。「五輪切符を取りたいという思いでここまで取り組んできた。本当にうれしい」と涙を流した。

 3000メートル過ぎから続いた広中(日本郵政グループ)とのマッチレース。5000メートル過ぎに思い切って前に出たが突き放せなかった。残り3周からスパートをかけた広中に離されたものの懸命に粘り、五輪標準記録をクリア。フィニッシュ直後は両手を合わせて感極まった表情を浮かべた。

 スズキ浜松ACに所属していた17年3月、自身初マラソンとなった名古屋ウィメンズで日本歴代4位(当時)の2時間21分36秒で日本勢トップとなった。両腕をだらりと垂らし、「忍者走り」と呼ばれる独特のフォームでも注目を集めた。

 しかし、同年夏の世界選手権ロンドン大会は17位と低迷。その後は、所属チームの指導者が交代した影響などでマラソンで自己記録を更新できず、精彩を欠いた。心機一転、19年2月にワコールに移籍したが、同年9月の東京五輪マラソン代表選考会は8位と振るわなかった。

 それでも、ワコールの同僚で五輪4大会出場の福士加代子、東京五輪マラソン代表の一山麻緒らと競い合う中で調子を取り戻した。マラソンでつかめなかった五輪代表の切符を1万メートルで獲得し、「たくさんの人に支えられて今の自分があります」とチームメートらに感謝した。【小林悠太】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>