札幌で五輪マラソンのテスト大会始まる 沿道「密」回避、厳戒体制

2021/05/05 10:02 

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 東京オリンピックのマラソンコースを使用したテスト大会「札幌チャレンジハーフマラソン」が5日午前、札幌市の大通り公園―五輪マラソン中間点で行われ、女子五輪代表の一山麻緒(ワコール)が自己ベストとなる1時間8分28秒で優勝した。北海道でも新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しており、東京五輪・パラリンピック組織委員会が沿道での「密」回避のために観戦の「完全自粛」を呼び掛けるスタッフを大幅に増員するなどして、厳戒体制の下での異例のレースとなった。

 北海道は感染者数が急増している現状を踏まえ、テスト大会と同時開催する予定だった市民マラソン(10キロ)の中止を決定。沿道で市民が密集状態になるのを避けるため、注意喚起するスタッフを約300人増やして約770人体制で対応するなど対策を取った。

 しかし、北海道では、2日に1日当たりの感染者数が過去最多の326人確認されており、近く「まん延防止等重点措置」を政府に要請する方針。感染の第4波の中でのテスト大会開催を懸念する声もある。

 東京五輪のマラソンは東京都内の名所を巡るコースで実施予定だったが、暑さ対策を目的に2019年秋に札幌への移転が決まった。新設された札幌のマラソンコースでのレース実施は初めてで、組織委の森泰夫大会運営局次長は「一度も検証しないで安全な大会を行うことは非常に難しい」と感染拡大が深刻化する中でのテスト大会開催の理由を説明している。

 テスト大会はハーフマラソンと10キロの2レースを実施する。五輪のマラソン代表男女計6人のうち、前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、一山麻緒(ワコール)、服部勇馬(トヨタ自動車)の4人が試走も兼ねて出場。オランダやドイツなど海外4カ国からの6選手も含めて約100人がエントリーした。

 公道で走るマラソンや駅伝は、競技場や体育館での競技と異なり、沿道の往来を完全に封鎖することが難しい。今年正月の箱根駅伝では沿道の応援自粛を呼びかけたが、18万人(主催者発表)が沿道で観戦し、インターネット上で「異常な多さ」などと批判された。【小林悠太】

毎日新聞

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