大相撲に「ペコちゃん」登場 土俵に彩り添える化粧まわしの魅力

2022/05/13 15:00 

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 大相撲夏場所(東京・両国国技館)の土俵に大手菓子メーカー・不二家のキャラクター「ペコちゃん」「ポコちゃん」が登場し、SNS(ネット交流サービス)で「超かわいい」などと話題を集めている。

 このキャラクターは、ともに時津風部屋の大関・正代と前頭・豊山の2人が幕内の土俵入りで披露する化粧まわしに描かれている。「火の国」と呼ばれる熊本県出身の正代は、赤地に舌をペロリと出した表情でおなじみのペコちゃん、寒冷地である新潟県出身の豊山が青地にボーイフレンドのポコちゃんのデザインで、力士の出身地やキャラクターのイメージカラーを重ねて表現している。SNS上では「正代関が勝ってペコちゃんみたいに笑ってほしい」などの投稿があり、人気を呼んでいる。

 正代は「素晴らしい化粧まわしをいただき、今までの場所よりも勝ちたい気持ちが強くなっている」と「ペコちゃん効果」を口にし、豊山は「小さい頃から食べていたお菓子屋さんから化粧まわしをいただけると思っておらず、すごくうれしかった」と励みにしている。

 不二家によると、正代や豊山、2人の師匠である時津風親方(元前頭・土佐豊)の母校である東京農大出身の社員が多い縁があった。さらに節分の豆まきで不二家の本社に近い護国寺(東京都文京区)で同社会長らとともに時津風部屋の力士らが参加したこともあり、夏場所前に化粧まわしを贈ったという。広報担当者は「これからも元気が出るような相撲を見せていただければ」とエールを送る。

 一般的に化粧まわしは関取昇進などを祝い、後援者らから贈られるケースが多い。大相撲での活躍を願う気持ちが込められたデザインは、個性があふれている。

 今場所は新十両の栃丸が、出身地である東京都練馬区の公式アニメキャラクター「ねり丸」をあしらった化粧まわしをつけ、「似ていると言われます」と笑顔を見せる。ご当地キャラでは熊本出身の佐田の海が人気の「くまモン」の化粧まわしをつけたことがある。

 3月の春場所では前頭の志摩ノ海が漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の人気キャラクター、岸辺露伴が「だが断る」と言い放つ有名なシーンをあしらったデザインが話題になった。

 横綱昇進を果たした際に漫画「北斗の拳」のキャラクター、ラオウが描かれた化粧まわしを贈られた稀勢の里(現二所ノ関親方)は、引退時にラオウのせりふを重ねて「私の土俵人生において、一片の悔いもございません」と語った。【高野裕士】

毎日新聞

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