サッカーWEリーグ “鉄板”2人の得点王争いから見えた課題
サッカー女子のWEリーグは22日に最初のシーズンが最終節を迎える。国内で初めて女子リーグをプロ化した目的の一つが、女子日本代表「なでしこジャパン」の強化だ。初代得点王争いは“鉄板”の2人が中心。そのことが持つ意味は何か。
14日、WEリーグとして初めて東京・国立競技場で試合が開かれ、今季最多の1万1763人の観客が集まった。既に初代女王を決めているINAC神戸のホーム試合で、2位の三菱重工浦和がMF安藤梢(39)のゴールで1―0で勝った。
12点で得点ランキングトップの三菱重工浦和のFW菅沢優衣香(31)は決勝点に絡んだが、後半はPKを失敗。ランク2位で9点のINAC神戸のFW田中美南(28)は前半にポスト直撃の惜しいシュートを放ったが、ゴールはならなかった。
1989年に発足し、WEリーグ誕生前まで国内最高峰だった「なでしこリーグ」では菅沢が2014、15、20年に、田中は16年から4季連続で得点王になった。なでしこジャパンでは菅沢は歴代12位の28点、田中は同14位の25点と実績がある。
8強にとどまった21年の東京オリンピックで、なでしこジャパンは4試合で3得点と攻撃面で課題が多かった。イングランド・アーセナル所属で、代表歴代6位、通算37点のFW岩渕真奈(29)に続く立場の2人が新リーグで順当に結果を残した格好だが、新たなストライカーの台頭も待たれる。若手ではマイナビ仙台のFW矢形海優(22)が7点、代表の一員として今年1~2月の女子アジア・カップで存在感を示した日テレ東京ヴのFW植木理子(22)が6点を挙げているが、大ブレークには至っていない。
14日の試合後、INAC神戸の星川敬監督(45)は「リーグの守備意識が高い。ストライカーにとって難しい時代になってきたかもしれない」と語った。
04、09年のなでしこリーグ得点王で、なでしこジャパンの11年ワールドカップ(W杯)制覇に貢献した三菱重工浦和の安藤は、プロ化により「練習に臨む姿勢から(チームメートの)集中力が上がったと感じる」と話す。リーグ初の国立競技場開催でゴールを決め「今日は決めてやろうと意気込んでいた。WEリーグになり拮抗(きっこう)した試合ができている。リーグの強化が、なでしこジャパンの強化につながると期待している」と語った。
一方、WEリーグは世界トップクラスの選手獲得を目指し、強豪国・地域で活躍する選手を獲得したクラブに320万円を支給する「外国籍女子選手受け入れ支援制度」を設けたが、新型コロナウイルスの影響もあってか、目立った動きは見られなかった。なでしこリーグが「Lリーグ」と呼ばれていた90年代はカナダやノルウェーなどから世界的ストライカーが参戦して得点王に輝くなど、日本にいながらトップレベルを体感できた。強化は一朝一夕に進むものではないが、1年目の課題を検証し、新シーズンへの土台としたい。【尾形有菜】
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