侍ジャパンに追い風吹くか 「投手天国」の地で準決勝 メキシコ戦
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」は20日(日本時間21日)の準決勝でメキシコと対戦する。
米マイアミにあるマーリンズの本拠地「ローンデポ・パーク」に会場を移しての決勝ラウンド。侍ジャパンに追い風になるかもしれない。
同球場は、温暖な気候と美しいビーチが特徴のマイアミに2012年にオープンした。開閉式の屋根を持つ人工芝の野球専用競技場で約3万7400人収容。ファウルグラウンドが極端に狭く、迫力たっぷりに野球を楽しめる環境が魅力だ。
野球には打者有利の「ヒッターズパーク」と投手有利の「ピッチャーズパーク」という表現がある。今大会、日本が1次リーグと準々決勝を戦った東京ドームは左中間と右中間が110メートルと浅く本塁打が出やすい、打者有利の球場だ。
一方のローンデポ・パークは投手有利の大きな球場だ。当初は中堅最深部まで約127メートルもあり、その後外野フェンスを低くしたり、手前に移動させたりと何度か改修されたが、今も中堅は約122メートル、左中間約116メートル、右中間約118メートルを誇る。多くの本塁打を放って打ち勝つ、派手な試合展開は描きにくい。
生きてくるのが侍ジャパンの投手力だ。1次リーグ4試合のチーム防御率は1・50の好記録で、準々決勝のイタリア戦も3失点でしのいだ。栗山英樹監督が「絶対的な日本の武器。投手陣の好投が安心感とリズムを作り好循環を生む」と評する強みが米国でも鍵となる。
メキシコ戦の先発が有力視されているのが佐々木朗希投手(ロッテ)。1次リーグのチェコ戦は160キロ超の直球を連発して四回途中1失点(自責はゼロ)、8奪三振とねじ伏せた。渡米前には「チームの勝利のために自分の投球をしたい。優勝して帰ってこられるように」と決意を語った。
また攻撃でもイタリア戦は大谷翔平選手(エンゼルス)が相手の守備シフトの意表を突くセーフティーバント(記録は内野安打)で好機を広げて先制点が生まれた。この場面を大谷選手は「リスクを回避しながらハイリターンが望めるチョイスをしたつもり。チームの勝利より優先する自分のプライドはなかった」。主力打者を含め小技やスモールベースボールの意識が自然と浸透していることは、何よりも心強い。
侍ジャパンはイタリア戦後、そのままチャーター機で渡米し17日未明にマイアミに到着。ダルビッシュ有投手(パドレス)や大谷選手らが助言を送り、時差ぼけ対策にも余念がない。同日は全体練習はなく、選手らのネット交流サービス(SNS)では町を散策したり、準々決勝のメキシコ―プエルトリコ戦を観戦したりと、つかの間の休息でリフレッシュする姿が見られた。マイアミを侍ジャパンにとって歓喜の地とする準備を、着々と整えている。【マイアミ角田直哉】
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