アピール前にアウト宣告 球審「大変申し訳ない」と陳謝 センバツ

2023/03/19 16:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 第95回記念選抜高校野球大会は19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦があり、作新学院(栃木)が8―6で大分商を破った。作新学院の九回の守備で、2死からアピールアウトでゲームセットになり、球審が謝る珍しいシーンがあった。

 8―6で迎えた九回1死一、二塁の場面で、大分商の打者が左飛に倒れて2死となった。さらに、大分商の一塁走者は二塁ベースを回っていたが、帰塁する際に二塁ベースを踏まなかった。一塁走者が二塁走者を追い越したようにも見え、二塁塁審が一塁走者にアウトを宣告した。作新学院は試合終了と思い、守備から下がった。

 しかし、審判が作新学院の選手たちに守備位置に戻るように促し、作新学院側は試合再開後、ボールを二塁に転送して「一塁走者が二塁を踏まずに帰塁した」とアピールし、アウトが宣告されて試合終了となった。

 球審は「一塁ランナーの帰塁の際、二塁ベースを踏まずに一塁ベースに戻ったとアピールがあった。正式にアピールがある前に二塁アンパイアがアウトと宣告した。大変申し訳ありません。新たにプレーを再開した上で守備側がアピールし、アウトといたします」と場内に説明した。【伝田賢史】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>