高校生のペッパーミルは慎むべきか 過去にはガッツポーズで注意も
第95回記念選抜高校野球大会で、試合中に東北(宮城)の選手たちが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表で流行している「ペッパーミル」(コショウひき)のパフォーマンスをして、審判から注意されたことが議論を呼んでいる。
18日にあった1回戦の東北―山梨学院戦で、一回の東北の攻撃で先頭打者が敵失で出塁した。走者は一塁上で「ペッパーミル」をして、ベンチ内の選手たちも応じて同様の仕草を見せた。
東北の佐藤洋監督は「野球界が盛り上がっているのにストップがかかった。子どもたちが楽しんでいる野球を大人が止めるのかなと。そこは嫌というか、変えた方がいいと思った」と試合終了後に語った。これを受けて、日本高校野球連盟は「高校野球としては、不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようお願いしてきました。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できますが、プレーで楽しんでほしいというのが当連盟の考え方です」と見解を示した。
日本高野連では周知徹底事項として長年、マナーの向上について加盟校に指導を行ってきた。日本高野連で事務局長を務め、現在は顧問の田名部和裕さんは「今から40年以上前はホームランを打ってもガッツポーズは控えるべきだということだった。しかし、今は(ガッツポーズについて)自然に達成感をもってやることは制限していない」と語る。
これまでもガッツポーズなどを注意されることは多くなかった。最近では、2018年夏の甲子園で創志学園(岡山)の西純矢投手(現・阪神)がマウンド上で派手なガッツポーズや雄たけびを上げ、審判から注意されたことがあった。
田名部さんは「フェアプレーの精神なので、相手チームの気持ちを考える必要もある」と語る。21年夏の甲子園で智弁和歌山が優勝した瞬間にマウンド上で歓喜の輪を広げることなく整列。当時の宮坂厚希主将は「礼で終わってから全員で喜ぼうという話をしていた」と相手の気持ちを尊重したという。
SNS(ネット交流サービス)上では「楽しくやればいい」という意見がある一方、「相手のエラーで出塁時のパフォーマンスは侍ジャパンもしない。礼節をもってプレーすることは大切」など多くの意見が飛び交っている。【藤田健志】
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