大分商の走者「頭、パニックに」 帰塁でベース踏み忘れ センバツ

2023/03/19 17:40 

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 第95回記念選抜高校野球大会は第2日の19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦が行われ、大分商は6―8で作新学院(栃木)に敗れた。作新学院の九回の守備で、2死からアピールアウトでゲームセットになり、球審が謝る珍しいシーンがあった。大分商は6―8で迎えた九回1死一、二塁の場面で、打者が左飛に倒れ、一塁走者だった江口飛勇選手(3年)が帰塁の際に二塁ベースを踏み忘れて、アウトを宣告された。大分商の江口選手の主なコメントは次の通り。

 ◇大分商・江口飛勇選手

 ◇絶対に帰ってくる

 (目を真っ赤にしながら、最後のプレーを振り返って)相手にプレッシャーをかけるため、大きくオーバーランして次の塁を狙っていたが、それが裏目に出てしまった。自分のミスでチームに迷惑をかけてしまってとても申し訳ない。

 (当時の心境)必死に戻っていて、一塁ベースに着いた時に周りの空気や相手のチームの空気が少しおかしかったので、何かあったのかと思った。頭の中がパニックになっていた。点差も追いついて、球場もワーッとなっていて、自分の中で冷静な判断ができなかった。とにかくホームを踏みたいと思って走っていて、冷静になれなかった。

 (今後へ向けて)まだ、すぐに切り替えられないと思うが、夏に向けてすぐにスタートして絶対に帰ってきて、この悔いを絶対返せるように、これからの生活と野球に打ち込みたいと思います。

毎日新聞

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