「あのミスがあったから…」 W杯アジア予選で誤審の元審判員が講演
栃木県立宇都宮高校(宇高)サッカー部の創部100周年記念式典が28日、宇都宮市内のホテルで開かれた。OBや現役の部員、歴代顧問ら約250人が参加。宇高OBで元国際審判員の吉田寿光さん(61)らが記念講演を行った。吉田さんは、主審を務めた2005年のW杯アジア予選プレーオフでの「誤審」について自ら触れ、「あのミスがあったから頑張れた」と語り、会場から大きな拍手を受けた。
宇高サッカー部は、旧制中学時代の1923(大正12)年に結成された「宇中蹴球団」が前身で、県内高校サッカー部の草分け的存在。51(昭和26)年の全国高校サッカー選手権大会では全国優勝を果たした。優勝メンバーだった小沢通宏さん、岩淵功さんはその後、日本代表としてメルボルン五輪に出場するなど活躍、小沢さんはその後、日本サッカー殿堂入りも果たしている。宇高は県内屈指の進学校ながら、近年もサッカー部は実績を残しており、2002年にはインターハイにも出場している。
この日、吉田さんは「コンプレックスをエネルギーに」と題して講演。FIFA(国際サッカー連盟)のロゴが入った審判員ユニホーム姿で登壇し、体育教師を経て審判員となったキャリアについて語った。
審判人生のなかで、吉田さんが注目を浴びてしまったのは2005年9月。主審を務めたW杯アジア予選プレーオフ(ウズベキスタン対バーレーン)で誤審をし、試合は異例の再試合となったのだ。誤審は世界中で報道され、海外の知人からも「大丈夫か」と心配されたと明かしたが、「自分は負けず嫌い。このミスがあったから、(その後も審判員として)55歳まで『負けてたまるか』と頑張れた」と振り返った。そして後輩の現役部員や参加者に向け、「それぞれのフィールドで力を試し続けてほしい」とエールを送ると、会場からは大きな拍手が上がった。
記念式典は「宇都宮高校サッカーOB会」が主催。会場では吉田さんの講演のほか、日本サッカー協会のテクニカルスタッフで、22年ワールドカップ(W杯)日本代表の対戦相手の分析を担当した寺門大輔さん(50)がビデオメッセージを寄せ、現役生に「サッカーをやる時は思い切りサッカーに打ち込み、伝統を作っていってほしい」と呼びかけた。また東京学芸大サッカー部の元監督で現コーチの星貴洋さんも記念講演を行った。【小林祥晃】
-
男子はSP2位の壷井達也が優勝 フィギュア近畿選手権
フィギュアスケートの近畿選手権最終日は29日、大阪府高石市の府立臨海スポーツセンターで男子フリーがあり、ショートプログラム(SP)2位の壷井達也選手(シスメッ…スポーツ 4時間前 毎日新聞
-
社会人野球日本選手権、出場の32チーム出そろう 10月29日開幕
社会人野球の第49回日本選手権は29日、四国予選でJR四国が2大会連続18回目の出場を決め、出場32チームが出そろった。 今年の都市対抗野球大会、全日本クラ…スポーツ 4時間前 毎日新聞
-
JR北海道クラブ、日本選手権出場へ 北海道予選代表決定ともえ戦
第49回社会人野球日本選手権北海道地区予選は28日、代表決定ともえ戦の2試合があり、JR北海道クラブが2連勝し、2大会連続11回目の本大会出場を決めた。 J…スポーツ 19時間前 毎日新聞
-
JR四国が先勝、四国銀行にコールド勝ち 日本選手権四国予選
第49回社会人野球日本選手権の四国予選は28日、高知市営球場で開幕し、JR四国が四国銀行に11―0でコールド勝ちした。2チームによる2勝先取方式。第2戦は29…スポーツ 20時間前 毎日新聞
-
女子SPは三原舞依が首位発進 フィギュア近畿選手権
フィギュアスケートの近畿選手権第2日は28日、大阪府高石市の府立臨海スポーツセンターで女子ショートプログラム(SP)があり、2023年世界選手権代表の三原舞依…スポーツ 20時間前 毎日新聞