相次ぐクマの出没を受け、秋田市で６日に開催する東北高校駅伝競走大会に出場予定だった学法石川（福島）の男女が１日、ともに出場辞退を決めたことが同校への取材で分かった。松田和宏監督は「全国大会もあるため、安全を期して見送る。秋田市内でもクマが頻繁に出没しており、朝練習などで子どもたちが街中を走ることを考慮した」と説明した。

　東北高校体育連盟などは１０月２９日、予定していた秋田県立中央公園（秋田市）を発着点とする周回コースから、公園内にある陸上競技場でのトラックレースに変更すると決定していた。クマが頻繁に目撃され、選手らの安全を担保できないと判断した。

　学法石川は１０月２３日にあった福島県高校駅伝競走大会で、男子は１５年連続１７回目、女子は１０年連続１２回目の優勝を果たしている。６日の東北大会と、１２月２１日に京都市で開催される全国高校駅伝への出場権を得ていた。【岩間理紀】