第５０回社会人野球日本選手権大会は１２日、京セラドーム大阪で決勝があり、ヤマハが日本生命に２―１で勝ち、第４２回大会（２０１６年）以来、８大会ぶり２回目の優勝を果たした。最高殊勲選手賞（ＭＶＰ）にはヤマハの５年目左腕・佐藤廉投手（２６）が選ばれた。決勝では１失点で完投した。

　１４０キロ前後の直球と多彩な変化球に切れがあり、スタミナも抜群。決勝まで先発３試合を含む全５試合に登板。２７回３分の１を投げて自責点３の好投で優勝に貢献した。【円谷美晶】

　＜他の受賞は次の通り＞

　◇敢闘賞

　中津大和（日本生命）＝初

　新人ながら俊足強打の１番打者として打線をけん引した。全５試合に出場し２２打数９安打で打率４割９厘を記録。準決勝で先制２ランを放った。小松大谷高―法大出身。２３歳。

　◇打撃賞

　相羽寛太（ヤマハ）＝初

　２回戦は二塁打２本などで計５打点。準決勝では同点２ランを放つなど強力打線を引っ張った。５試合で２０打数８安打８打点。打率４割。静岡高出身。２３歳。

　◇首位打者賞

　水島滉陽（ＮＴＴ西日本）＝初

　「３番・三塁」で全４試合に出場し、１８打数９安打で打率５割を記録。２回戦と準々決勝で３打点をマークし、勝負強さが際立った。拓大紅陵高―東京情報大出身。２４歳。

　◇特別賞

　井村勇介（Ｈｏｎｄａ鈴鹿）＝初

　ＪＲ西日本との１回戦で史上２人目となる完全試合を達成。抜群の制球力とテンポの良い投球で走者を一人も出さず、９奪三振、９９球で完封。高蔵寺高―至学館大出身。２８歳。

　◇優秀選手

＜投手＞斎藤礼二（日本生命）佐藤廉（ヤマハ）大江克哉（ＮＴＴ西日本）長久保滉成（ＮＴＴ東日本）島袋圭亮（Ｈｏｎｄａ熊本）吉田大喜（東邦ガス）井村勇介（Ｈｏｎｄａ鈴鹿）

＜捕手＞三島有貴（日本生命）氷見泰介（東邦ガス）

＜一塁手＞木倉朋輝（日本生命）伊藤大地（三菱自動車岡崎）

＜二塁手＞土山翔生（ヤマハ）伊東光亮（ＮＴＴ東日本）

＜三塁手＞山田健太（日本生命）水島滉陽（ＮＴＴ西日本）中村迅（ＮＴＴ東日本）宮下隼輔（東邦ガス）

＜遊撃手＞相羽寛太（ヤマハ）井上剛（Ｈｏｎｄａ熊本）

＜外野手＞中津大和、松本渉（日本生命）網谷圭将、矢幡勇人、舟久保秀稔（ヤマハ）串畑勇誠、藤井健平（ＮＴＴ西日本）茂木陸（三菱自動車岡崎）

＜指名打者＞竹中研人（日本生命）森川凌（ヤマハ）若林俊充（東邦ガス）畔上翔（Ｈｏｎｄａ鈴鹿）