「三刀流」の女子高生 和歌山初の女性審判員デビュー 高校ラグビー
今月あった全国高校ラグビー大会和歌山県大会で、県立高の女子生徒が県内初の女性審判員として公式戦デビューを果たした。一戦を終え、「こんな大きな舞台に立たせてもらい、迫力に圧倒された」と達成感をにじませる。今後の目標は東大阪市花園ラグビー場で開かれる全国大会で笛を吹くことだ。【藤木俊治】
◇選手、マネジャー「三刀流」
1日にあった1回戦の和歌山北―星林戦。和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場ではフラッグを手にアシスタントレフェリー(AR=線審)として60分間、ジャッジを務めた。県立田辺高2年の北條四季さん(16)は、153センチと小柄ながら女子7人制のプレーヤー(SH)。そしてチームのマネジャーでもあり、二刀流ならぬ「三刀流」をこなしている。
上富田町のアカデミーで代表を務める父主税さん(45)の影響で4歳のころから競技に親しんだ。
ラグビーの女性審判を育成しようとする機運は全国的に高まっており、北條さんが審判を目指したのは前回の全国大会で、活躍する女性審判がいることに気づいたことがきっかけだった。花園の大舞台でキビキビと動く姿に憧れを抱くとともに、審判をやることで「視野を広げたい」とも思うようになった。
部活動などの合間を縫ってオンラインで審判の研修を受け、非公式戦で主審や線審として計6試合ほどを担当した。前日は緊張で眠れず、会場へ移動する車中もルールブックやメモが手放せなかった。
「ボールを蹴る前、蹴った後の判定は特に難しかった。勉強して審判、プレーヤーとしても次につなげたい」と反省。一方、試合を見守った県高体連の橋脇正典専門部委員長は「初の公式戦ながら堂々たるジャッジを全うしてくれた」とたたえた。
レフェリーとして「花園のグラウンドに立ちたい」と展望する北條さん。将来は看護師を志しており、文武両道を貫き「サポートする側としてラグビーに関わりたい」と夢を膨らませている。
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