スタジアムは青一色に 水戸ホーリーホックがJ2初優勝、悲願の昇格
26年目にして悲願のJ1昇格をホーム最終戦で決めた。サッカーJ2の水戸ホーリーホックは29日、水戸市のケーズデンキスタジアム水戸で大分トリニータと対戦し、2―0で快勝。前節まで首位だったV・ファーレン長崎が引き分け、水戸は2000年のJ2リーグ参入以来、初となるJ2優勝とJ1への昇格を決めた。青一色に染まったスタジアムは歓喜に包まれた。
2位の水戸は勝利すれば昇格を決められる状況でこの日を迎えた。チームを後押ししようと、スタジアムには過去最多の1万743人が詰めかけた。
前半は守備に人数を割く大分に対し、攻め込みながらも得点を奪えなかった。選手たちはハーフタイムに「最初の15分で相手のゴールに襲いかかろう」と声を掛け合い、後半に臨んだ。
決定機は後半開始からわずか1分後。FW斎藤俊輔から送られたパスを、FW多田圭佑が「得点を決めることだけを考えていた」と相手選手2人と競り合いながら、頭で決めて待望の先制点。その後も攻撃の手を緩めずゴールに迫り続けると、30分はDF山本隼大が右足でミドルシュートを沈めた。
試合終了を告げるホイッスルが鳴り響くと、この日一番の歓声がスタジアムを包んだ。選手たちは散り散りで抱き合った後に円になり、肩を組み合いながら喜びを分かち合った。
その後、長崎が他会場で引き分けたことが会場にアナウンスされると、再び歓声。水戸は勝ち点70で並んだが、得失点差で長崎を上回り初優勝が決まった。キャプテンマークを巻いたMF大崎航詩は「サポーターが待ちわびたJ1の世界を見せられることがうれしい」。森直樹監督は「水戸やホームタウンの15市町村を中心にサッカー文化が根付くように、これからも頑張りたい」と感慨を口にした。
J2参入時からチームを応援する、ひたちなか市の石井宏さん(36)は「言葉では表せないぐらいうれしい。J1でも旋風を起こしてほしい」と期待を寄せた。【井手一樹】
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