北朝鮮は100万ドル受け取れる? サッカー女子優勝も制裁が壁に

2026/05/24 07:30 

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 北朝鮮のサッカー女子チームが23日、アジア各国のクラブチーム代表が出場する「アジア・チャンピオンズリーグ」(ACL)の決勝で日本チームを破り、初優勝した。賞金は100万ドル(約1億5900万円)。ただ北朝鮮は国連から経済制裁を受けており、賞金を受け取れない可能性が指摘されている。

 決勝は韓国で行われ、北朝鮮の「ネゴヒャン(私の故郷)女子蹴球団」が日本の「日テレ・東京ヴェルディベレーザ」に1―0で勝利し、優勝トロフィーを受け取った。リ・ユイル監督は優勝後の記者会見で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記に感謝の言葉を述べた。

 ただ国連は、北朝鮮労働者が加盟国で所得を得ることを禁じている。金政権による核ミサイル開発の資金に転用されるのを防ぐためだ。

 このため賞金が「所得」に当たるかが焦点となる。米国の北朝鮮専門サイト「NKニュース」は専門家に取材し「制裁の対象に含まれる」「対象にはならない」との相反する見解を紹介した。また仮に賞金を受け取れるとしても、北朝鮮は制裁の影響で米ドル建ての国際決済システムから実質的に除外されているため、送金も困難とみられる。

 過去にもスポーツ大会での北朝鮮チームへの賞金や賞品が問題になったことがある。日本サッカー協会は2017年の国際大会の開幕前に、北朝鮮代表チームに賞金を支払わないと表明した。

 韓国メディアによると、24年のパリ夏季オリンピックでも、全選手が最新型スマートフォンを贈られたが、北朝鮮選手には支給されなかった。電子機器などの北朝鮮への持ち込みを禁じた国連制裁に抵触するためという。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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