ロボットでイチゴ自動授粉 「うなぎパイ」の浜松・春華堂が導入へ
銘菓「うなぎパイ」などで知られる菓子メーカーの春華堂(浜松市中央区)は、イチゴに自動で授粉するロボットを導入する。来春から稼働して、栽培したイチゴを商品に使用する。東京大本郷キャンパスに本社を置く新興企業が開発したシステムを活用する。春華堂の山崎貴裕社長は「第一次産業の安定した生産があるからこそ、安定した菓子作りができる。革新的な農業を世の中に広げる力になりたい」と話す。【山田英之】
システムを開発したのは2020年に設立されたハーベストX。イチゴの苗から栽培設備、授粉ロボット、生産管理システムまでまとめて提供する事業に取り組んでいる。授粉ロボットはAI(人工知能)を利用。センサーで花の状態を認識し、ロボットアームに取り付けた専用の装置で授粉していく。
同社は、浜松いわた信用金庫や市の支援を受けて、JR浜松駅近くのビル内に植物工場を今年5月に完成させた。施設面積は約400平方メートル。最大で年間約5400キロのイチゴを生産する能力がある。浜松市出身の市川友貴社長は「ロボット技術を通じて持続可能な農業を実現、未来の世代に豊かな食を継承したい」と言う。
春華堂は地元企業として、新たな技術を率先して支えたいという思いから導入を決めた。植物工場は病気が発生しにくく、環境の変動の影響を受けにくいため、年間を通して変わらない味を提供できる利点があるとみている。
春華堂が運営する商業施設ニコエ(浜松市浜名区)で、新たな植物工場を来年4月から稼働する予定。収穫したイチゴを使ったスイーツ作り体験の催しや、人気商品のイチゴ入りエクレアへの使用を検討する。
中野祐介市長は「ハーベストXが浜松から世界に事業展開していくことを大いに期待している」と話し、今後も新興企業支援に力を入れる考えを示した。
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