福山雅治「ラジオは生活」 パーソナリティー歴34年! “友達”であるリスナーと「心の交流を…

2025/08/23 15:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

福山雅治

 ORICON NEWSが2025年新設した『好きなラジオパーソナリティーランキング アーティスト・俳優編」で、福山雅治が初代1位に輝いた。23日放送のTOKYO FM『福山雅治 福のラジオ』(後2:00)では、福山が今回のランキング結果を受けて、ラジオへの思いを口にした。

【ランキング表】若手からベテランまで興味深い結果に…『2025年 好きなラジオパーソナリティーランキング(俳優/アーティスト編)』TOP10

 かねてから「ラジオは生活」と公言している福山。「(ラジオは)定期的な運動をするような感じで、心も体も活性化させるという側面があります」としつつ、ラジオという媒体の特性を語る。「ラジオは相互関係のメディアで、発言の真意のキャッチボールが最も濃密な空間ではないかなと考えています。34年間ラジオをやらせてもらっていますが、放送後に『言い過ぎたなぁ…』と思うこともたくさんありました。そういう時『この人ずれちゃったな』とか、そこをリスナーの方が柔らかく、時に厳しく教えてくださる場所が、ラジオのコミュニケーションであると感じています。リスナーとは友人関係だと思っていますが、リスナーの皆様からは、ラジオを通じて社会というものを常に教えていただいているという感覚です」。

 パーソナリティーとして想定する“リスナー像”にも言及した。「リスナーは友達、友人だと思っています。顔の見えない人に話しているのではなく、僕の中にはラジオリスナー像があり、その方に向かってずっとしゃべっている。それは“過去の自分”なんです。思春期の頃、家が寝静まり、街が寝静まり、道路も車が走らなくなった時間、布団の暗闇の中で電波をずっと探していた、かつての自分。なんだかわかんないけど、さみしいなとか、物足りないなとか、イライラするなとか、そういった思春期の頃の自分に向けてしゃべっている気がします。もちろん、メールを読む時は、メールをくださった方に語りかけています」。

 だからこそ、ラジオの前では「素直に、正直でありたい」。それは、アーティスト・俳優業とはまた違った発信となる。「思っていることを歌詞にする際、時に『これは、ちょっとカッコつけなきゃいけないかな』という場面があります。また、お芝居でも、役に自分を反映させ、投影させる中で、かっこよくしたり、情けなくしたり…と濃淡をつけます。でも、ラジオにおいては、面白い話、しょうもない話であっても、無理をしない。正直に、素直に…をベースにトークすることを心がけています」。謙そんも交えて“自然体”であることの大切さを、言葉を選びながら語っていく。

 「面白さには、技術・話術の側面と、内容と構成の側面という大きく2つあると思っています。それでいうと、僕は全然そういう人じゃないんです。芸人さんのような話術もなければ、ネタを作るトークの構成力もない。だけど、ラジオでしゃべるのが好きだし、ラジオを聴くのも好き。これまでたくさんのラジオ番組を聴いてきて思うのは、面白くしようと頑張っていると、聴いている方がちょっと疲れちゃうかもしれないなと。自然な感情で自然にしゃべっている方のラジオが、一番聴きやすい。だから、そこは心がけています。頑張って笑かそうとしない。頑張っていい話にしようとしない」。

 1925年3月22日、現在のNHKがラジオ放送をスタートさせて100年。ラジオを取り巻く環境は変化している中、これからも福山は“友達”であるリスナーへ日々の放送をまっすぐに届けていく。

 「100年経って、多様なシチュエーションで聴かれるようになったラジオという媒体を、僕はもっともっと楽しみたいですし、さまざまなリスナーとの心の交流をもっともっと続けられたらと思っています。さみしいという気持ちがある方には寄り添い、元気や温かさを感じてもらう。そして元気な人には、もっと元気になってもらえる。そんなラジオを、続けていけたらと思っています」。
ORICON NEWS

エンタメ