阪神・淡路大震災、福知山線脱線事故…“生き残った人たち”の言葉 ABCテレビのドキュメンタ…

2026/05/13 19:35 

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『見えない傷あと ~JR脱線事故20年~』(C)ABCテレビ

 朝日放送テレビ(ABCテレビ)制作のドキュメンタリー2作品が、ドイツで開催された「ワールドメディアフェスティバル」で、ドキュメンタリー部門の金賞を受賞した。同局の金賞受賞は初めてで、一挙にダブルの快挙を成し遂げた。

【写真】『絵がつなぐ いのち尊し』阪神・淡路大震災を伝える画家の中嶋洋子さん

 受賞したのは、『絵がつなぐ いのち尊し』と『見えない傷あと ~JR脱線事故20年~』の2作品。

 『絵がつなぐ いのち尊し』は、阪神・淡路大震災で教え子を亡くした画家・中嶋洋子さんが、創作を通じて子どもたちへ震災を語り継ぐ姿を追った。『見えない傷あと ~JR脱線事故20年~』は、JR福知山線の脱線事故から20年、“生き残った人たち”の言葉と人生を記録した。

 「ワールドメディアフェスティバル」は、2000年からドイツで開催されているテレビ、企業広告等の優れたコンテンツを表彰するヨーロッパ最大規模の映像コンペティションで、今年は34の国と地域から803作品の応募があった。

■『絵がつなぐ いのち尊し』(Documentary History and Biography)
神戸の絵画教室「アトリエ太陽の子」では、毎年「震災・命の授業」が開かれている。指導しているのは、画家の中嶋洋子さん。1995年の阪神淡路大震災で教え子2人を亡くした中嶋さんは、震災を知らない子どもたちに向けて、当時の様子をありのままに語り、震災の記憶を「絵」を通し伝えている。2022年、子どもたちによって、1冊の絵本を作る取り組みがスタート。震災30年の2025年に完成した。中嶋さんは東日本大震災の被災地も訪れ、一緒に絵を描くことで、東北の子どもたちも元気づけてきた。絵がつなぐ、命の尊さ。震災を語り継ぐ画家と子どもたちの物語。

撮影:田村信大 西森匠 喜多貴嗣
編集:森田愛(アイネックス)
編集効果:今西政之、垣見悠斗、吉田裕香(ともにアイネックス)
MA:植田靖央、安部兼一(ともにBRIO)
ディレクター:喜多貴嗣
プロデューサー:西一樹、宮沢洋一
※番組放送時

受賞コメント:撮影・ディレクター 喜多貴嗣(朝日放送テレビ 報道局)
報道カメラマンとして、ファインダー越しに感じた想いを存分に表現し、多くの人に伝えたいメッセージを詰め込みました。その作品が海外でも高い評価を受けたこと、光栄に思います。取材者として身が引き締まります。

■『見えない傷あと ~JR脱線事故20年~』(Documentary Rights and Justice)
2005年4月25日のJR福知山線の脱線事故は、2025年、発生から20年を迎えた。 学校や勤務先に向かう人たちを乗せた快速列車が、制限速度を大幅に超えるスピードを出して脱線、線路脇のマンションに衝突。乗客106人と運転士が死亡し、562人が負傷する大惨事となった。この事故を“生き残り”、体と心に深い傷を負った人たちは、この20年、どう生きてきたのか?あの事故は、人生にどんな影響を与えたのか?20年前に、ABCテレビのカメラが出会った人たちを訪ねると、それぞれの人たちが深い思いを胸に刻み、歩んでいた。事故の悲惨さや教訓をこれからも伝えていくために、“生き残った人たち”の言葉と人生を記録した。

撮影:高山大志(エキスプレス)、亀丸光平(コールツプロダクション)、喜多貴嗣
撮影助手:安達葵(エキスプレス)、垂門千加(コールツプロダクション)
編集:伴藤優(クリーク・アンド・リバー)
編集効果:今西政之、吉田裕香(ともにアイネックス)
MA:前田陽一、植田靖央(ともにBRIO)
ディレクター:西村美智子、阿部志緒里(ABCリブラ)、大和菜々(クリーク・アンド・リバー)
プロデューサー:宮沢洋一

受賞コメント:ディレクター 西村美智子(朝日放送テレビ 報道局)
乗客106人が死亡、562人が負傷した凄惨な事故。20年経っても、心身の傷が癒えず苦しみの中におられる人たちの存在とその理由を知ってほしいと、番組を制作しました。取材を受けてくださった方々のお力です。
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