【ライブレポート】中森明菜、スケールアップしたステージで魅了 20年ぶり全国ツアーで24曲…

2026/07/15 00:00 

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『AKINA NAKAMORI LIVE TOUR 2026』の模様 (C)AKINA NAKAMORI,2026 (C)HZ VILLAGE Inc.

■20年ぶり全国ツアー、東京初日は61歳の誕生日公演

 歌手の中森明菜が13日、東京・東京国際フォーラム ホールAで全国ツアー『AKINA NAKAMORI LIVE TOUR 2026』東京公演を開催した。20年ぶりとなる全国ツアーの東京初日は、61歳の誕生日当日。1万7000人のファンが集まり、「ハッピーバースデー」の大合唱で祝福される中、代表曲から新曲まで全24曲を披露し、特別な一夜を彩った。

【ライブ写真】衣装がたくさん!『AKINA NAKAMORI LIVE TOUR 2026』の模様

 開演前から客席には「アキナー!」コールが響きわたる。英語で「AKINA NAKAMORI!」と名が呼ばれると、ゴージャスな階段状のステージに中森が姿を現した。モードなスーツ姿で歌い始めた「TATTOO」では、ドラム、ベース、ギター、キーボード、バイオリン、3人のコーラスによる重厚なバンドサウンドとともに、圧倒的な存在感を放ち、軽快なパフォーマンスで会場を沸かせた。続く「禁区」では、レーザーや映像演出を駆使したスタイリッシュなステージを展開。2024年の本格再始動以降では初となる本格的な映像演出も加わり、会場の熱気を一気に高めた。

 最初のMCでは、「名古屋、大阪とやってきて、今日61歳のお誕生日です!」と笑顔。客席から大きな拍手が送られると、深々と頭を下げ、自然発生的に起こった「ハッピーバースデー」の大合唱には、うれしそうに身体を揺らしながら応えた。

 「20年ぶりのツアーです。最近は短いステージしかやってこなかったから、私にとっては長い時間になりますが、みなさんにとってはあっという間の時間になると思います。精いっぱい務めますので、最後までよろしくお願いします!」

 「ノンフィクション エクスタシー」では深みを増した歌声をクールなサウンドに乗せ、ラストには投げキス。「TANGO NOIR」ではストリングスの演奏をバックにステージ上で赤×黒のゴージャスなドレスへと早着替えし、身体を大きく反らせるポーズに大歓声が上がる。「ジプシー・クイーン」では炎、「SOLITUDE」では都会の映像を背景に歌い上げるなど、次々と表情を変えるステージで魅了した。

 2度目のMCでは「疲れたー!」とステージに座りながらトーク。「早着替えはすごい大変なんだ。振動が止まりそう。もう無理だ」とお茶目に漏らし、「足を上げたら衣装が重い。重すぎてスカートの装飾を減らしたんだ!ごめんなさい!」と笑わせる場面も。17日放送の『ミュージックステーション』出演については、「大好きなタモさんが呼んでくれたから2曲歌ってきます。緊張して泣いちゃうかもしれない」と語り、最近のテレビ出演にも「明菜ちゃん、最近テレビによく出てるね!?」と笑顔を見せた。

■代表曲メドレー そして“今の中森明菜”を届ける新曲

 ファンから寄せられたイラストはがきを紹介する映像を挟み、ここからはヒット曲メドレーへ。「1/2の神話」から「スローモーション」「I MISSED "THE SHOCK"」「セカンド・ラブ」「北ウイング」「サザン・ウインド」「Dear Friend」と代表曲を次々披露した。「北ウイング」ではこの日一番のロングトーンを響かせ、「サザン・ウインド」では軽やかなステップ、「Dear Friend」では「Whoo!」とフロアをあおり、会場の熱気をさらに高めた。

 衣装チェンジ中には、早着替えをしながらバンド紹介も。演奏陣だけでなく、スタイリストやヘアメイクも紹介され、細部までこだわり抜かれたステージを支えるスタッフへの感謝が感じられるひと幕となった。

 後半は白を基調としたスタイリッシュな衣装で「SO LONG」から「駅」「予感」へ。「駅」ではセピア色の列車映像とソファを組み合わせた舞台が映画のワンシーンのような世界観を生み出し、「水に挿した花」では星空を思わせる無数の光と三日月の映像の中、ステージに座り込みながら熱唱。「『水に挿した花』は、ついつい感情が込み上げてしまって、ごめんなさい」と語るほど、鬼気迫る歌唱を見せた。

 続く新曲「ごめんと、すきと、」では、現在の中森だからこそ表現できる柔らかな歌声と豊かな表情で魅了。「今が私」と高らかに歌い上げるラストの姿は、現在の中森明菜だからこそ放てる輝きに満ちていた。

 ここでサプライズのバースデーケーキが贈られると、「ありがとうー!びっくりした!」と満面の笑み。「今日はたくさん間違えた」と照れ笑いを浮かべながらも、特別な誕生日ライブを心から楽しんでいる様子だった。

■「DESIRE」で大熱狂 積み重ねた復帰後の活動が結実

 終盤はパンツスタイルに着替え、「少女A」から一気にギアを上げる。「十戒(1984)」のおなじみのポーズ、「飾りじゃないのよ涙は」での円熟味あふれる歌声、本編ラストの「愛撫」では、長丁場のライブを締めくくるように、最後の力を振り絞る渾身の歌声を響かせた。

 鳴りやまないアンコールに応え、Tシャツとデニム姿で再登場。「いくよー!!」の掛け声から「LA BOHEME」を披露すると、「オイ!オイ!」のコールに合わせて拳を突き上げ、会場との一体感を生み出す。ラストを飾った「DESIRE -情熱-」では、「はぁ~どっこい!」の大合唱が響き渡る中、深くしゃがみ込んで歌い上げ、ロックスターさながらのカリスマ性を放つ。幕が下り始めても最後までファンへ手を振り続け、大熱狂の中で20年ぶりの全国ツアー東京公演を締めくくった。

 演出、歌唱、ダンス、衣装。そのすべてに20年ぶりの全国ツアーへ懸ける並々ならぬ覚悟がにじんだ公演だった。2024年の本格再始動以降、一歩ずつステージを重ねてきた中森は、歌唱、ダンス、そして24曲を歌い切るスタミナを磨き上げ、ついに20年ぶりの全国ツアーを実現。積み重ねてきた歩みが確かな実を結んだことを証明するとともに、今後のさらなる活躍への期待を大きく膨らませたステージとなった。

■セットリスト
M01. TATTOO
M02. 禁区
M03. ノンフィクション エクスタシー
M04. TANGO NOIR
M05. ジプシー・クイーン
M06. SOLITUDE

【メドレー】
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M07. 1/2の神話
M08. スローモーション
M09. I MISSED "THE SHOCK"
M10. セカンド・ラブ
M11. 北ウイング
M12. サザン・ウインド
M13. Dear Friend
ーーーーーーーー

M14. SO LONG
M15. 駅
M16. 予感
M17. 水に挿した花
M18. ごめんと、すきと、
M19. 少女A
M20. 十戒(1984)
M21. 飾りじゃないのよ涙は
M22. 愛撫

【アンコール】
M23. LA BOHEME
M24. DESIRE -情熱-
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