91歳・倉本聰氏、朗読でサプライズ登場 会場から鳴り止まない拍手 「北の国からスペシャルコ…

2026/08/17 16:29 

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91歳・倉本聰、朗読でサプライズ登場

 1981年にフジテレビ系で放送が開始されたドラマ『北の国から』の舞台となった北海道・富良野市の「富良野演劇工場」で9日、「北の国からスペシャルコンサート」が開催された。原作・脚本を手掛けた倉本聰氏(91)が朗読でサプライズ登場し、会場から鳴りやまない拍手が送られた。

【写真】鳴り止まない拍手!さだまさしが公開した91歳・倉本聰氏の朗読の様子

 メインテーマ「北の国から-遙かなる大地より」などを作曲したさだまさしが、当時の録音にも参加したメンバーを含むトップミュージシャン5人と出演。さらに螢を演じた中嶋朋子、ドラマが大好きで全てのロケ地を巡るなど『北の国から』が好きなますだおかだ増田が出演するとあって、わずか320席の客席は販売開始1時間で完売となった。

 最後列に座っても間近にステージを感じられる劇場内には、開演を待ち望む観客たちの熱気があふれ、異様な緊張感に包まれた。拍手の中、ミュージシャンとさだまさしが登場。すぐに会場内は暗転した。すると暗闇の中から、吉岡秀隆演じる幼い純の声が聞こえてくる。「電気のスイッチどこですかー」。富良野で住む家に電気が通じていないことを知り、純が衝撃を受けるシーン。その音声だけが暗闇の中から流れてくる。

 田中邦衛演じる五郎の懐かしい声が「夜になったらどうするの」と叫ぶ純に「夜になったら眠るンです」と語りかける。さだまさし率いる「北の国から スペシャルバンド」によるメインテーマ「遙かなる大地より」が奏でられると、ステージはゆっくりと明転。背景のスクリーンには美しい富良野の自然とドラマのシーンが映し出された。

 1曲目のメインテーマはギターのみで、ハミングはなし。続けて子供時代の純の映像とともに「純のテーマ」が、さだのバイオリン演奏を中心に届けられた。

 曲が終わると今回初めてのMC。さだがあいさつとともに「日本人が大好きな『北の国から』放送開始45周年になります」とまずは節目の年を迎えたことを伝えると「メインテーマ いつ歌うかなあと思ってたでしょ?(僕が)歌ったら今日は終わりですから」と会場を和ませた。続けて、ゲストの増田を紹介するくだりでは「(北の国からファンには)マニアすぎて気持ち悪いくらいの人がいる」と笑いを誘いつつ、増田を呼び込んだ。増田は、主人公黒板五郎のいでたちそのままに、ジャンパーにニット帽で登場。「(富良野に来る時の)正装です!」と言ったものの「8月にこの格好は暑いです」と笑った。

 第1部では、増田とのトークを交えながら「螢のテーマ」「都会のテーマ」など、ドラマを彩った曲を演奏した。休憩を挟んでの第2部では、螢を演じた中嶋朋子を迎えて3人でのトークショーも行われ、当時の撮影秘話や、ドラマへの思いなどが語られた。

 トークショーの後、シリーズの最終作となる「北の国から 2002遺言」のラストシーン。黒板五郎が富良野駅のホームで螢と孫の快と別れる感動的な映像が流れた。直後会場が完全に暗転。客席にわずかなざわめきが起こると、静かな、しかし力強い声で朗読が始まった。

 「純、螢 俺にはお前らに遺してやるものが何もない…」。『北の国から 2002遺言』の中で五郎が純と螢に遺した遺言だ。舞台の上手に灯りがスッと入ると、そこには車いすに座って朗読をする脚本家、倉本聰氏の姿があった。今年91歳の倉本聰の声が会場に広がる。黒板五郎の遺言が、作者である倉本氏自身によって朗読されるという誰もが予想していなかったサプライズ。客席からすすり泣く声も漏れる中、朗読が終わると再びステージは暗転、会場からは鳴りやまない大拍手が送られていた。

 最後は、メインテーマの「遙かなる大地より」を今度はハミング入りで披露。会場全体での大合唱となってコンサートは幕を閉じた。
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