チームラボプラネッツに新作《波の塊》登場 歩くと沈む床、身体を通して他者とつながる体験

2026/10/09 18:28 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Body of Waves / 波の塊

 東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」に、身体を使って巨大な柔らかい彫刻の中に入り込む新作《波の塊》が登場した。歩くと足が沈み込み、その動きが周囲の人々にも伝わる体験型作品で、同施設でしか体験できない新たなアート空間が広がっている。あわせて、既存作品《流れの中に立つ時、渦が生まれる》《はかない結晶の滝》も進化し、身体ごと作品に没入する体験がさらに拡張された。

【動画】チームラボプラネッツに新作《波の塊》登場 歩くと沈む床も!

 新作《波の塊》は、床一面に広がる大きな柔らかい彫刻を舞台に、自分と他者の身体が互いに影響し合う作品。来場者が足を踏み入れると、足元が沈み込み、その力によって彫刻が物理的に変形する。変形はゆるやかに全体へ伝わり、ほかの来場者が生み出した動きも、彫刻を介して自分の身体へと伝わってくる。

 さらに、無数の光が変形し続ける彫刻の形に沿って、高い場所から低い場所へと絶え間なく流れ落ちる。人々の動きによって形を変える彫刻と、そこを流れる光が組み合わさることで、刻々と姿を変える空間が生み出される。

 作品の特徴は、彫刻を外から眺めるのではなく、その中に身体ごと入り込む点にある。彫刻そのものが人と人をつなぐ媒体となり、それぞれの身体が生み出した力が連鎖していく。来場者は互いの存在を身体で感じながら、1つの連続した空間を共有していくという。

 一方、進化した《流れの中に立つ時、渦が生まれる》は、人々が流れに逆らって登ると、その後ろに渦が生まれる作品。渦は絶えずうごめきながらも一定の形を保ち、まるで1つの生命のように見える。渦を構成する水の粒子は刻々と入れ替わり、外部から内部へ、内部から外部へと流れ続けることで、その構造が維持されている。

 作品では、水を無数の粒子の連続体として表現し、粒子同士の相互作用を計算。3次元空間での粒子の動きをシミュレーションし、その軌跡によって渦を描いている。チームラボ独自の「超主観空間」を用いることで、鑑賞者の視点を固定せず、床や壁に映し出された渦の空間と、来場者が立つ現実の空間とが連続するように構成されている。

 《はかない結晶の滝》は、暗闇の中で輝く粒子が流れ落ち、光の滝を生み出す作品。四国の山奥にある自然の滝を使った《光の滝 - 四国の山奥》(2016~2017年)を原型としている。滝を構成する水の粒子のみに光を当てることで、輝く粒子が流れ落ちる様子を表現。その光が周囲を照らし、暗闇の中に幻想的な空間が広がる。

 輝く粒子は残像効果によって光の軌跡を残し、その線が幾重にも重なることで、空間に光の滝が形づくられる。水の流れと光の動きが一体となり、見る人を包み込むような作品となっている。


ORICON NEWS

エンタメ