<QAで解説>「危険だし業者困る」ナフサ危機でシンナー転売か

2026/04/06 14:48 

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 原油由来の「ナフサ」を使った化学製品の供給不安が広がる中、塗料用シンナーがフリマサイトやオークションサイトに高値で出品されています。各メーカーはナフサを原料とするシンナーを値上げや出荷制限の対象としていて、利ざやを稼ぐ目的で高額転売されている可能性があります。Q&A形式で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「シンナーを高額転売か」を解説します。

Q なぜナフサの供給不安が広がっているの?

A 米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦をきっかけに原油輸送の要衝・ホルムズ海峡が事実上封鎖されているためです。

Q メーカーはどんな対応をしているのかな。

A ある大手メーカーは3月23日付の顧客向けの通知で、シンナー製品全般を4月出荷分から30~80%値上げすると発表しました。また、別の大手メーカーが建築塗料用シンナー製品全般を3月19日から75%値上げしたことが報道されると、ホームセンターのシンナーの一斗缶が在庫切れになる画像がX(ツイッター)で出回りました。

Q フリマサイトなどではいくらくらいで出品されているの?

A あるフリマサイトでは4月1日、16リットル入りの一斗缶が2万円以上(送料込み)で出品され、半日ほどで購入が確定しました。「ナフサ危機」前は、5000円前後で売られていたとみられます。この出品者の履歴を見ると、これまでは衣類や靴を売っていました。

Q 取引が成立したとしても、シンナーをどうやって送るの?

A この出品者はヤマト運輸の配送サービスを使うことになっていましたが、ヤマトはホームページで、送れない物の一つとして「花火、灯油、ガスボンベ、シンナーなどの発火性、引火性、揮発性のある物品または火薬類」と記しています。ヤマトは取材に、各種シンナーの一斗缶もこの規定に該当するとし、「宅急便などの陸送、空輸いずれもNGです」と回答しました。

Q シンナーが高くなると、塗装業者は困るよね。

A はい。すでに、塗装業者の間では「値上がり」でなく、「在庫がない」ことが問題となっています。東京都内の塗装会社で代表を務める男性は「もし素人が大量保管していたら危険だし、本当にシンナーが必要な人たちが困っている。仮に供給不安が解消しても、買い占めや転売は再燃する恐れがあり、業界として考えた方がいい問題ではないか」と話しています。

毎日新聞

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