フィギュアNHK杯展望 鍵山優真がGP初戦 りくりゅう連勝へ

2024/11/05 18:00 

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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯は8日から、東京・国立代々木競技場で行われる。日本勢は全4種目に登場する。

 女子は世界女王の坂本花織選手(シスメックス)が2戦目を迎える。初戦となった第2戦スケートカナダは優勝した一方、フリーで2度の転倒があるなど得点が伸びず、本人も悔しさを口にした。帰国後約1週間でどこまで状態を上げることができたか、内容も問われる一戦となる。

 昨季の4大陸選手権優勝の千葉百音選手(木下アカデミー)は、4位に終わった9月のネーベルホルン杯(ドイツ)以来の実戦で、自身初のGPシリーズ表彰台が懸かる。第1戦スケートアメリカで7位だった青木祐奈選手(MFアカデミー)は2年連続のNHK杯出場。ともに全米選手権優勝経験のあるブレイディ・テネル選手(米国)、アリサ・リュウ選手(米国)もエントリーしている。

 男子は昨季の世界選手権2位の鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)が今季のGP初陣となる。9月のロンバルディア杯(イタリア)は合計290点を超える高得点をマークした。直近の西日本学生選手権ではフリップにミスがあったが、高い修正能力を持っており、前回大会優勝者としても今大会に合わせてきそうだ。

 第1戦で3位の三浦佳生選手(オリエンタルバイオ・明大)は、ファイナル進出のためにも優勝争いが求められる。壷井達也選手(シスメックス)は前回大会9位から躍進を目指す。海外勢はマテオ・リッツォ選手(イタリア)やジェーソン・ブラウン選手(米国)らが参戦する。

 ペアは「りくりゅう」こと三浦璃来選手、木原龍一選手組(木下グループ)が国内大会に凱旋(がいせん)。第1戦では1年7カ月ぶりの復活優勝を果たした。GP連勝、2季ぶりのファイナル進出に期待が高まる。

 アイスダンスは「うたまさ」こと吉田唄菜選手、森田真沙也選手組(木下アカデミー)と「あずしん」こと田中梓沙選手、西山真瑚選手組(オリエンタルバイオ)がエントリー。ともに初のGPシリーズとなる。

 8日に男女、ペアの各ショートプログラム(SP)とアイスダンスのリズムダンス(RD)、9日に各フリーを実施。エキシビションは10日に開催される。【倉沢仁志】

毎日新聞

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