「活躍が恩返し」2人の兄の夢も背負い 県岐阜商・宮川 夏の甲子園
第107回全国高校野球選手権大会(日本高野連、朝日新聞社主催)は19日、岐阜代表の県岐阜商が準々決勝で2度目の春夏連覇を目指す横浜(神奈川)と対戦し、延長十一回の熱戦の末、8―7でサヨナラ勝ちを決めた。2009年以来、16年ぶりのベスト4入りに、スタンドは歓喜の渦に包まれた。
準決勝は21日、第1試合(午前8時開始予定)で日大三(西東京)と対戦する。
◇県岐阜商・宮川鉄平選手(3年)
ここで追いつかないと後がない3点を追う延長十回裏。「気持ちで打つしかない」。そんな思いでバッターボックスに立った。
初球、少し甘く入った直球を見逃さなかった。中前にはじき返して無死満塁に持ち込み、後続の小鎗稜也の同点打につなげた。
前回の明豊戦では4打数3安打と好調だったが、強豪・横浜は「球の切れと伸びが違った」。この日は延長に入るまで無安打と不振だったが、十回にようやく目も慣れてきて「自分らしいバッティングができた」と喜ぶ。
兄の凱吏さん(22)と湊さん(21)の影響で野球を始めた。野球の基礎を教えてくれたのも兄たちで、「一番頼れる存在」と仰ぐ。
中学3年の時、甲子園でプレーする県岐阜商に憧れ、入学を決めた。甲子園出場がかなわなかった兄たちの夢を、自分が実現したいという思いもあった。
ただ、今春には挫折も経験した。地区大会で右足首をけがをして以来、不調が続いた。「試合に出られなくなるかも」という不安に襲われた。
試合に出られることは当たり前ではない。自分の中での意識が大きく変わった瞬間だった。不安を打ち消すかのように自主練習を増やし、バットを振り続けた。「やってきたことが身になり、良い状態になっている」。その時の練習が、岐阜大会から毎試合安打の好調につながった。
2人の兄は、岐阜大会、甲子園と宮川の打席を撮影し、LINEで助言を送ってくれている。「活躍が恩返しだと思う」。宮川家悲願の甲子園で、更なる飛躍を誓った。【道下寛子】
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