果たせなかった食事会 多村仁志さん、恩師の渡辺元智さん悼む

2026/08/17 22:02 

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 神奈川・横浜高の野球部を監督として、春夏の甲子園で計5回優勝に導いた渡辺元智(わたなべ・もとのり)さんが17日、死去した。81歳だった。渡辺さんの教え子の一人で、春夏の甲子園に出場し、プロ野球のDeNAやソフトバンクなどで強打者として活躍した、解説者の多村仁志さんは同日、自身のSNSに「手を焼く生徒だった私を真人間に導いてくれた先生。渡辺先生がいなかったら、今の私はありません」などと投稿し、その死を悼んだ。

 多村さんの投稿によると、最近、渡辺さんから電話をもらい「解説がわかりやすい」とほめてもらったばかりだったという。渡辺さんと、DeNAの筒香嘉智選手ら、教え子との食事会を開く計画も進んでいたが、果たせないまま、訃報に接することになった。

 「もっと頻繁に会っておけばよかった……。今はそんな後悔ばかりが込み上げてきます」と悲しみ、「先生から教えていただいたことを忘れずに歩んでいきたいと思います」とつづった。

 多村さんの投稿の全文は以下の通り。

 ◇

 ニュースで知った方もいらっしゃると思いますが、恩師でもある横浜高校の監督でもあった渡辺元智先生がお亡くなりになりました。

 つい最近、渡辺先生から電話をいただきました。

 「今、温泉の帰りで電話してみたけど、多村の解説は分かりやすくて、よく勉強してるな!」

 そう言って褒めていただいたことが、本当にうれしかったです。

 その際に以前、横浜高校のプロ野球OBと渡辺先生、小倉部長を囲んでの食事会をして以来、皆で集まる機会がなかったので、「また皆さんで集まりませんか?」とお誘いすると、「いいね。皆にも会いたいからな」と。

 その話を鈴木尚典先輩に伝え、筒香が現役選手たちにも声をかけてくれて、皆で集まる準備をしていた矢先でした。

 本当に残念でなりません。

 電話では季節の変わり目には必ずお話しさせていただいていましたが、直接お顔を見たのはコロナ禍の2021年。

 もっと頻繁に会っておけばよかった……。

 今はそんな後悔ばかりが込み上げてきます。

 手を焼く生徒だった私を真人間に導いてくれた先生。

 渡辺先生がいなかったら、今の私はありません。

 「富士山に登る第一歩 三笠山に登る第一歩 同じ一歩でも覚悟が違う どこまで登るつもりか 目標がその日その日を支配する」

 渡辺先生(監督)の教え子たちに受け継がれている、大切な言葉です。

 これからもこの言葉を胸に刻み、先生から教えていただいたことを忘れずに歩んでいきたいと思います。

 渡辺先生、本当にありがとうございました。

 心よりご冥福をお祈りいたします。

毎日新聞

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