歌舞伎俳優の尾上右近とTravis Japanの松田元太が8日、都内で行われた超実写プレミアム吹替版『ライオン・キング：ムファサ』応援上映会に登壇した。劇中でヴィランとなるキャラクター・タカの吹き替えを担当した松田の“闇落ちボイス”を右近が絶賛した。

【写真】熱唱！気持ち良さそうに歌い上げた松田元太と尾上右近

　前作『ライオン・キング』(2019)で、息子・シンバを命がけで守った父・ムファサ王と、彼の命を奪った“ヴィラン”スカー（タカ）。彼らの若き日を描く今作では、ふたりの知られざる“兄弟の絆”が明かされる。ムファサを右近、タカを松田が演じている。

　松田の声についてムファサの妻となるサラビ役のMARIA-Eは「うまいのはもちろん、声の幅の広さがすごいと思いました」と感心。右近も「心がこもってる。誰よりもタカを愛していると言い切っている姿を見たし、その通りだし、技術はもちろん気持ちを注ぐことをやりきったタカだった」と称賛した。

　さらに「スカーになってからあふれ出る。元太さんをご存知の方はびっくりする一面だったと思います。そういうところがあるというのが、松田元太の人生にとって大きな転換期になるのかもしれない」という右近が“ムチャぶり”ならぬ“ムファぶり”でタカの“闇落ちボイス”をリクエスト。

　これに松田は「マジっすか。これムファぶりってやつですか！」と慌てながらもすぐさま役になりきった顔で「俺にはなにもない。ムファサがすべてを奪ったんだ」と披露。「ムファぶり緊張する！事前に言ってくださいよ！」とタジタジの松田だが、右近とMARIA-Eからは「よかったよ！」「すてきでした！」と声がかけられ、観客からも拍手が送られた。

　さらにこの日は右近とMARIA-Eと右近が劇中歌「聞かせて」を、右近と松田が「ブラザー　君みたいな兄弟」を披露。右近と松田は会場をライオンのように自由にかけめぐって盛り上げていた。

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