59歳で死去の医師役俳優にフジ月9ドラマが“感謝”の演出 坂口憲二の涙に視聴者も「作品の中…

2025/05/06 15:40 

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月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』より (C)フジテレビ

 俳優の小泉今日子と中井貴一がW主演を務める、フジテレビ月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(毎週月曜 9:00)の第4話が5日に放送された。以下、ネタバレあり。

【写真】門脇先生役で出演していた高橋克明さん

 本作は古都・鎌倉を舞台に、小泉演じるテレビ局プロデューサーの主人公と、中井演じる鎌倉市役所で働く公務員の恋を描いたロマンチック&ホームコメディ。2012年1月に第1期の連続ドラマ『最後から二番目の恋』、同年11月にスペシャル版として『最後から二番目の恋2012秋』、そして2014年に、第2期となる『続・最後から二番目の恋』が放送された。本作はその11年後を描いた第3期目となる。

 同作では早朝、古民家カフェ・ナガクラに集まってきた千明(小泉)と長倉家の面々が、軽妙なトークを繰り広げることがおきまりとなっているが、この日の雰囲気はいつもとは違った。長倉典子(飯島直子)は、弟の長倉真平(坂口憲二)に唐突に「あんたさ、逃げたでしょ。門脇先生、亡くなったんだって?」と問い詰める。真平をめぐっては第3話で何か秘密を抱えている様子が描かれたが、その理由は幼少期から真平の病気を見ていた主治医の門脇先生が亡くなったことだった。

 門脇の訃報を聞き、死というものを意識してしまうようになった真平だったが、家族に迷惑をかけまいと、その事実を隠し、自分だけで抱え込んでしまっていたのだった。真平は典子の言葉に突き動かされ、門脇先生の務めていた病院を訪ね、大粒の涙を流しながら先生に感謝するのだった。

 11年ぶりの続編となった今作では主要キャストに加え、個性豊かなサブキャストも続投。門脇先生役はこれまでの、1期、2期でいずれも俳優の高橋克明さんが演じていたが、高橋さんは2024年8月に心筋梗塞で逝去。59歳だった。今作では真平を温かく見守り続けた門脇先生演じる高橋さんの存在を改めて描くという回となった。

 この演出に視聴者からは「作品の中で先生の記憶は生き続ける」「亡くなられた事をさりげなく物語に盛り込んで、その存在を無かった事にしない脚本、この作品が好きな理由の一つだと思う」「追悼の回。きちんとお別れが染みました」との反響が相次いだ。
ORICON NEWS

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