ドイツ新首相に確実視のメルツ氏、選出されず 与党から造反

2025/05/06 18:01 

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 ドイツ連邦議会(下院、定数630)で6日、首相指名選挙が実施された。2月の総選挙で第1党となった中道右派・キリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルツ党首(69)の選出が確実視されていたが、メルツ氏の得票は過半数に達せず、不調に終わった。政策の方向性が異なる中道左派の社会民主党との「保革大連立」への反発から造反者が出たとみられる。

 連立を組むCDUと姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)、社民党は、計328議席を占めている。ロイター通信によると、メルツ氏の得票数は310で、過半数の316に届かなかった。欧州メディアは「想定外」と一斉に速報した。

 CDUとCSUの統一会派は4月、社民党との連立政権樹立で合意。政策協定も締結し、6日の新政権発足に向けて準備を整えていた。【石山絵歩】

毎日新聞

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